
【第2回札幌カエルまつり】星置神社「カエル神社」でカエルづくしの一日
カエル好きによるカエル好きのためのおまつり!!「札幌カエルまつり」
「札幌カエルまつり」は、カエルを愛する人々が札幌のみならず全道から集うユニークなお祭り。今年で2回目を迎え、SNSでも注目を集めています。今年は2日間にわたり開催され、9月6日は札幌市手稲区の星置神社、翌7日は北広島市の「かえるキャンプ場」で開催。私は星置神社で行われた初日に行ってきたので、その魅力をレポートいたします。
「カエルまつり」はなぜ星置神社で行われる?
小樽市にほど近い手稲区星置にある星置神社。実は地元では別名「カエル神社」として親しまれています。
神社遷座百年を記念して手彫りの撫蛙『撫(な)でカエル』が寄贈されたことによります。
境内には木彫りのカエルが6体祀られており、それぞれ異なるご利益があるといわれています。例えば「若かえる」から健康長寿に、「無事かえる」から交通安全に御利益があるとされるほか、「栄える」から社運隆昌・商売繁盛や家の繁栄・金運招福・良縁・縁結び・子授安産に御利益があるそうです。
「カエル」と「かえる」をかけたユーモラスなご利益で、地元の人々だけでなく観光客にも人気。実はこれらの木彫りは、地域の方が切り倒した木を彫って奉納したものだそう。素朴ながらも温かみがあり、カエルまつりの舞台にふさわしい雰囲気を醸し出していました。
いつもよりカエルづくしの星置神社
カエルまつり初日の朝、手稲区は快晴。手稲駅からバスに乗り、最寄りの星置橋で下車。そこから小高い丘を登ると星置神社が見えてきます。
鳥居付近には「札幌カエルまつり」の顔ハメ看板があり、記念撮影スポットとして大人気でした。
隣には撫カエルが鎮座していて、子どもと一緒に「頭が良くなりますように」と頭を撫でてきました。
境内では花手水がカエル仕様にデコレーションされ、ビー玉の輝きと小さなカエルの人形が涼しげ。
参道にはすでに人があふれ、カエル柄Tシャツやカエルのピアス、ぬいぐるみを持った参加者の姿が目立ちました。まさに「カエル愛」が会場を包んでいました。
カエル神社限定!お守り・おみくじもカエル!
星置神社ならではの楽しみが「カエルおみくじ」。カエルまつり開催時でなくとも入手することができます。
小さな陶器のカエルの中におみくじが入っていて、引いた後はそのまま開運グッズとして飾れる可愛らしいおみくじです。持ち帰った陶器の小さなカエルは、家に置くだけで福を呼んでくれそうな存在感がありました。
お守り授与所にはカエルまつり限定お守りや御朱印の用意もありました。
子ども大喜び!カエルとばしゲーム
境内の一角で行われていた「カエルとばしゲーム」に子どもたちの行列ができていました。プラスチック製のカエルを指で押して弾き跳ばし、蓮の葉が描かれたお皿に乗せるというシンプルなルールです。
7歳の娘は力加減に苦戦しながらも、見事3点をゲット。景品のおもちゃと一緒に、使用したプラカエルたちも持ち帰れて大喜びでした。
カエルまつりで出会った雑貨&アート
星置神社の参道には雑貨やアートの出店がずらり。アクセサリー、食器、ぬいぐるみ、ポストカードなど、ジャンルは実に多彩です。
特に印象に残ったのが、「yukinosita」というアクセサリーのお店。紙と木を主な素材として作られたアクセサリーは、とても軽くて繊細。「これが紙と木!?」と驚くほどの仕上がりでした。
娘にせがまれてカエルのリングを購入すると、作家さんから「壊れたら修理しますよ」と優しい言葉。作品への愛情と誠実な姿勢に心を打たれました。
爬虫類より「カエル」?気分を切りカエル
実は、私はヤモリやトカゲといった爬虫類は好きですが、両生類であるカエルにはあまり興味がありませんでした。正直『カエルまつりなんて楽しいの?』と最初は半信半疑…ところが、境内に溢れるカエルグッズや参加者の熱気に触れるうちに、「カエルって可愛いかも…」と心境が変化。ユーモラスで人を笑顔にするパワーが、カエルにはあるのかもしれません…
「第2回カエルまつり」を振りカエル
ご利益いっぱいの「撫カエル」
陶器の「カエルおみくじ」
子どもも楽しめる「カエルとばしゲーム」
作家の個性が光るカエル雑貨・アート作品……
「カエル」をテーマに、ここまで幅広く文化を楽しめるのはこの祭りならでは。普段はカエルに興味がない人でも、足を運べばきっと心が動かされるはずです。来年の第3回「札幌カエルまつり」も、星置神社や北広島での開催が今から待ち遠しくなります。ぜひ皆さんも「カエル愛」の沼に飛び込んでみてください!