
スノーピーク監修「知床羅臼野遊びフィールド」 サイト整備資金をふるさと納税で募集
世界自然遺産の町のキャンプ場
整備資金をクラウドファンディングで募集中
世界自然遺産の北海道知床半島にある羅臼町に誕生したキャンプ場「知床羅臼野遊びフィールド」が、設備の充実を目指してふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで資金を募っています。閉鎖したスキー場の再活用を考えた地域と、アウトドアブランド「スノーピーク」が連携し、根室海峡を望む旧ゲレンデに2022年に開業した絶景サイト。さらなる魅力向上につなげようと、水道設備などを整備する資金を募っています。(あさってキャンプ編集部)
※写真は羅臼町提供
町民に愛されたスキー場を活用
羅臼町の市街地から高台を上がると、キャンプ場があります。町の財政難により2008年に営業を終了した旧羅臼町民スキー場のゲレンデ中腹がキャンプサイトです。
テントサイト4区画を配置。全区画でスノーピークのテントが設営されていて、テーブルやイス、寝具なども貸し出しており、手ぶらでキャンプが楽しめるのが特徴です。
※1サイト料金は3万円(レンタル品込み)。冬季は休業中
場内からは根室海峡の向こうに国後島を望む圧巻のロケーションです。
羅臼町によると、アウトドアによる地域振興を検討する中でスノーピークとの協働が実現し、関係者が着目したのがスキー場を活用したキャンプ場の運営でした。
町役場の担当者は「ロケーションが素晴らしいスキー場は町民から愛されていました。多くの方の思いが重なり、施設を再利用することができました」と話します。
手作りのキャンプ場
一方で、キャンプ場開設に多額の費用は掛けられないため、スキー場の再活用を願っていた町民有志や役場職員らが手作りで整備することになりました。ボランティアによる作業のため、4年ほどの時間が掛かりました。
まずキャンプサイトの場所を確保するための草刈りや園路の整備。
かつてのロッジを管理棟兼休憩スペースとして活用するため、全面的なリノベーションにも取り組みました。
屋外には絶景を楽しめるテラスデッキも作りました。
このような施設の監修や運営のオペレーションをスノーピークが助言しています。
水資源の確保が課題
当初は2021年にプレオープンの予定でしたが、コロナ禍で実現できず、2022年8月に開業しました。9月末までの2カ月の営業期間で、利用者からも好評だったそうです。今季は6月下旬から7月上旬ごろのオープンを予定しています。
一方で課題もあります。スキー場時代から水道が整備されておらず、キャンプ場のトイレと炊事場は簡易型の設備です。場内で利用する水は、給水タンクで運んでいるため、作業負担も少なくありません。
町役場の担当者は「水資源を確保することで、利便性の向上だけでなく様々な事業展開の可能性が広がります」と話します。具体的には、圧巻のロケーションで楽しむサウナ、冬キャンプの実施、ワーケーションの拠点としての活用などが構想されています。
資金を確保するため、町はふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング」を2022年12月から始めました。具体的なプロジェクトを寄付対象にして、ふるさと納税を募る仕組みで、返礼品も通常のふるさと納税と同じように提供します。
返礼品はウニ、毛ガニ、ホッケなど地元の海産物が充実しているだけではなく、スノーピーク製品と羅臼の特産品のセットも展開しているのが特徴です。チタン製マグカップと昆布茶やダッチオーブンとエビ・タコ・ホタテのアヒージョのセットといったキャンプが楽しくなる商品の組み合わせです。
今回のプロジェクトはキャンプ場の水道設備を含めたインフラ整備に必要な資金を募っており、寄付の目標金額は6000万円。すでに1100万円以上が寄付されています。
募集期間は2023年3月13日まで。
町役場の担当者は「施設を整備することで、キャンプ場の魅力をより発信していけたらと思っています」と寄付を呼び掛けています。
詳しくは、クラウドファンディングサイトでご確認ください。