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【連載VOL.58】KOREA DO?ソウル編【味・香り・色・度数など種類豊富!奥深い韓国伝統酒マッコリ】

【連載VOL.58】KOREA DO?ソウル編【味・香り・色・度数など種類豊富!奥深い韓国伝統酒マッコリ】

カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週は、北海道新聞社ソウル支局 玉邑記者のコリア通信です。

女性や若い世代も注目!韓国マッコリの魅力

韓国各地からこだわりのマッコリが集結!「全国マッコリ祭り」

韓国の伝統酒、マッコリは今や日本でもおなじみですよね。
韓国ではこれまで「中高年の男性が安く飲む大衆的な酒」というイメージが強かったのですが、最近は若い世代にも人気があります。

9月、ソウルの隣まちである京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市で開かれた「全国マッコリ祭り」に足を運びました。
韓国全土には大小の醸造所があり、この日も、独自の仕込みや材料にこだわって作る「クラフトマッコリ」や、高級志向の「プレミアムマッコリ」の屋台が所狭しと並んでいました。


全国マッコリ祭りの会場。たくさんのマッコリボトルが展示されていました


マッコリは米、もしくはもち米に、韓国の麹(ヌルク)と水で作ります。そこにさまざまな副材料を加えることで、味わいや香り、色を楽しむことも多く、各醸造所が工夫を凝らしています。

会場では、韓国伝統茶の原料として知られる赤い果実の五味子(オミジャ)を使ったピンク色のマッコリや、薬効があると古くから信じられている黄漆(ファンチル)という樹木を使ったマッコリがありました。

そのほかにもりんご、ユズ、ミント、トウモロコシ、カボチャ、そして最近はやりの抹茶を使った濃い緑色のマッコリまであり、その多様さに驚きました。


さまざまなマッコリ







30種類ほど試飲した中で特に気に入ったのが、南東部・慶尚南道(キョンサンナムド)の咸安(ハマン)郡の醸造所が作ったマッコリ。

もち米を高温で焙煎したといい、釜飯の底にできるおこげのような香ばしさと香りが口の中に広がり、他のマッコリと一線を画す独特の味わいでした。


もち米を焙煎して作ったというマッコリ


いろいろ飲み比べて、自分好みのマッコリを見つけよう!

韓国のスーパーやコンビニで販売されているマッコリは750ミリリットル入りで、日本円で150円程度から手に入ります。
アルコール度数は一般的には6~8%程度で、サラサラと飲みやすいのが特徴です。

一方、1本数千円することもあるプレミアムマッコリは度数が高く、10度を超すものも珍しくありません。風味豊かで、ずっしり重厚な味わいです。

この日飲んだプレミアムマッコリは、北東部・江原道(カンウォンド)襄陽(ヤンヤン)郡の夫婦が営む小さな醸造所で作られており、無着色、無添加で低温熟成させた15度のもの。
濃厚でいて上品な甘さがあり、柔らかい口当たりでした。フルーティーな香りが心地よい満足感のあるマッコリでした。


襄陽郡の醸造所で作られたプレミアムマッコリ


韓国経済新聞が2021年に出版した「最近人気のマッコリ」によると、マッコリが若い世代の支持を集めるようになったのは、若い起業家が増えたことで洗練されたラベルが増え、見た目がオシャレになったことも一役買っているとか。

韓国を旅行する際には、ぜひマッコリを味わってみてください。


 


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この記事を書いたモウラー

モウラー

가자!KOREA編集部

北海道から発信する韓国LOVERが集まるコミュニティ「가자(カジャ)!KOREA」編集部。文化・食・旅行・語学など毎週韓国のホットな情報を届けていきます♡