
【連載VOL.57】KOREA DO?ソウル編【売り切れ続出! 国立中央博物館で販売「MU:DS」(ミュッズ)】
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カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週は、北海道新聞社ソウル支局 玉邑記者のコリア通信です。
ここでしか買えない!国立中央博物館の特別な記念品
伝統的な絵画や陶磁器などをモチーフに、雑貨や小物にアレンジ
ソウルにある韓国の国立中央博物館。
今、ここで記念品が人気を集めています。日曜日の午後に足を運ぶと、ミュージアムショップは多くの人でにぎわっていました。
国立博物館文化財団が、ミュージアムとグッズの合成語「MU:DS」(ミュッズ)としてブランド化し、生活雑貨や衣料品、インテリアの小物などを売り出しています。
魅力はデザイン性の高さ。
博物館の記念品なので、もちろん、中央博物館をはじめとする韓国内の博物館で展示していたり、収蔵していたりする絵画や陶磁器などをモチーフにして作られていますが、現代風にアレンジされていて、おしゃれです。
朝鮮時代に国王の御座を飾るために屏風(びょうぶ)などに描かれた「日月五峰図」をあしらったバッグやエプロン。伝統工芸の螺鈿(らでん)小盤をモチーフにしたスマートフォンのワイヤレス充電器。冷たい液体を注ぐと、朝鮮時代の知識人「ソンビ」の顔が酔っぱらったように赤くなる焼酎グラス…。
韓国の伝統文化や歴史を感じることができます。
最近、グッズの人気がさらに高まっているのは、動画配信ネットフリックスのアニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」のヒットが影響しています。
以前から販売されていた虎とカササギのピンバッジが、作中に登場するキャラクターに似ているとの理由で爆発的な人気を呼びました。売り場には、売り切れ状態が続いていることを告げるお知らせがありました。
もともとは朝鮮時代の伝統的な民画がモチーフです。
人気のきっかけは「BTS」メンバーのSNS
国立中央博物館には「思惟(しゆい)空間」という人気の展示室があります。
片足を反対の足の太ももに乗せて座り、指を頰に当てて思索にふける姿を表す国宝の仏像、半跏思惟(はんかしゆい)像2体に、暗がりの中でスポットライトを浴びせた幻想的な空間です。
この半跏思惟像のミニチュアも、ミュージアムショップで品切れが続く人気商品です。
K-POPの人気男性グループ「BTS」のメンバー、RMさんがSNSに公開したことで、人気に火が付いたといいます。
昨年訪れた時は、ゆっくりと見て回れたミュージアムショップでしたが、この日は韓国の人たちや外国人観光客で、すれ違うのが大変なほどでした。
品切れとなっている商品も多かったですが、商品の種類が日本のミュージアムショップとは比べものにならないぐらい多いので、きっとお気に入りが見つかるはず。
博物館自体も入場料が無料なので、訪れやすいです。