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北海道新聞2022年5月21日(土)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。

北海道新聞2022年5月21日(土)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。

【写真説明】発表会で「カムイのうた」にかける思いを語る菅原監督(左)と主演の吉田さん(西野正史撮影)

差別に遭っている人に 力強く生きる力を*映画「カムイのうた」 東川で製作発表*監督や出演者 意気込み

北海道新聞社許諾D2303-2503-00026383

【東川】町が企画・製作し、明治・大正のアイヌ文化伝承者で「アイヌ神謡集」の著者として知られる知里幸恵の生涯を題材にした映画「カムイのうた」の製作発表会が19日に町内で開かれた。菅原浩志監督は「史実にこだわり、残された資料からこの映画の世界を作り上げたい」と話した。
 タイトルについて菅原監督は「神謡の意味のほか、アイヌも和人などもみんなウタリ(仲間)だという思いでつけた」と説明。「いじめを受けている若者や差別に遭っている人が力強く生きていける力を少しでも与えられる映画にできれば」と話した。
 約800人の中から知里をモデルにした主人公テル役に選ばれた俳優の吉田美月喜さん(19)は「知里さんがどのように(アイヌ神謡集を)書き上げ、生きたかを伝えたい」と抱負を語った。また、「今の私と同い年だったとは思えないほど大人で誇りを持って生きていた印象が強い。ただ、等身大の女の子の一面もあり親近感が湧いた」と話した。
 発表会では他の出演者からのビデオメッセージも上映。テルにユカを教える叔母「エンネッコン」役を演じる島田歌穂さんは「私なりに精いっぱいユカの一曲一曲、一言一言のメッセージや魂を大切に伝えたい」と話していた。
 製作に協力する旭川アイヌ協議会の川村久恵会長は、旭岳の山開きの儀式を収めた菅原監督の映像作品「ヌプリコロカムイノミ」に触れ、「訴えたかったことが凝縮されていて涙が出た。この映画も素晴らしいものになると信じている」と語った。
 撮影は町有形文化財の「明治の家」や旭岳のある大雪山系、旭川や留萌市などで行う。(和泉優大)

◇「ユカラ」の「ラ」は小さい字

北海道新聞 2022年5月21日(土)掲載


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