
提供:北海道マイホームセンター
【北海道版】家の大掃除チェックリスト!掃除が楽になる建築時のポイントも紹介
NEW
一戸建てで暮らすなら、冬の大掃除は家を守るためのケアとして欠かせませんよね。
この記事では、北海道の家で大掃除すべき場所のリストや雪国ならではの注意点、掃除を楽にする工夫をまとめました。汚れや負担が溜まりやすい場所を押さえれば、大掃除がぐっと楽になりますよ。
北海道の一戸建てで大掃除すべき場所リスト
家全体を大掃除しようと思うと、なかなか腰が上がらない!そう思う方が多いでしょう。ここでは、家のなかで定期的に大掃除すべき場所をご紹介します。リストアップした場所を参考に、大掃除のスケジュールを立ててみてくださいね。
① 暖房設備
北海道の冬は暖房使用量が多く、その分だけ埃や燃焼カスが溜まりやすい環境です。特にFFストーブのフィルターは、目詰まりすると燃焼効率が落ち部屋が暖まりにくくなる原因に。床暖房も周辺のクリアランスに埃がたまると熱伝導が悪くなります。
また、ボイラーは年1回の点検が推奨されており「大掃除のタイミング」での確認が最適。暖房設備の汚れは“家の暖まり方”に直結するため暖房を使う冬前に点検するのがベストですが、大掃除時期にきれいになっているか確認するのがおすすめです。
▼冬前にチェックしたいポイントはこちら▼
② 24時間換気システム
気密性が高い北海道の家にとって、換気システムは家が呼吸するための重要な設備です。フィルターに埃が溜まると室内の空気循環が悪くなり、暖房効率が下がったり結露の原因になったりします。結露はカビ発生を招くため、冬の大敵。さらに、外気取り込み口が雪で塞がるケースもあるため、外側の吸気口のチェックも必須です。
大掃除では、フィルター清掃と外部の雪詰まり確認をセットで行い、換気システムが本来の力を発揮できる状態に戻しましょう。
③ 窓まわり
冬の北海道で最もカビが発生しやすいのが窓まわりです。特にサッシ下部の水受けは、結露で生じた水と一緒に泥・埃が溜まりやすく黒カビの温床になりがち。パッキンにできる黒カビは塩素系漂白剤である程度落とせますが、同時に「発生させない」予防も重要です。
大掃除では窓ガラス・サッシ・パッキンの吹き掃除と、断熱シートの貼り替えや結露対策グッズの見直しも行うと、冬本番のカビ発生を抑える効果が期待できます。
④ 玄関まわり
北海道の冬は靴に雪や泥が付きやすく、玄関まわりは汚れがちな場所です。出入りで持ち込んだ雪が土間で溶け泥汚れとなって固まるため、放置すると落としづらい汚れに。風除室の窓やパッキンにも砂や泥が付着しやすいので、この機会にしっかり清掃をしましょう。
さらに靴箱は湿気がこもりやすく、臭いやカビの原因になりがちです。大掃除では靴を一度すべて出し、棚を拭き上げ乾燥剤や消臭材を交換するのがおすすめ。玄関全体がすっきりと快適になりますよ。
⑤ キッチン
冬は寒さから換気を控える家庭が増え、結果として油汚れや蒸気が溜まりやすくなります。特にレンジフードは油と埃が混ざり重く蓄積し、吸い込みが悪くなるため大掃除必須の場所。フィルターやファンの清掃を行うだけで、換気性能が回復します。
またシンク周りは水垢が固まりやすく、IHやガス周りの焦げつきも冬場に溜まりがち。年末の大掃除で徹底的にリセットすれば、キッチンの使い勝手が大幅に向上するでしょう。
⑥ 浴室
北海道は気温差が大きく、浴室はカビが発生しやすい傾向にあります。特にユニットバスのドア下パッキンは埃と湿気が混ざり、カビが固まりやすい厄介な場所。まずはパッキンや溝の掃除を重点的に行うとよいでしょう。
また、壁や天井の水垢・石鹸カスがカビの原因になることも。入浴後は必ず冷水シャワーで壁や天井を洗い流すことで、浴室全体を衛生的に保ちやすくなります。
⑦ 外回り
北海道の外回りは、雪や落ち葉などによってトラブルが起きやすい場所です。雨どいの詰まりは雪解け水の逆流や氷柱の原因になるため、大掃除時にしっかり取り除くことが重要です。
外壁の汚れやコーキングの劣化は、寒さや紫外線で進みやすいので点検を行いましょう。また、給湯器や灯油タンク周りは雪が吹き溜まりやすく、排気や給油を妨げることも。冬本番前に点検し、きれいにしておくと安心ですね。
大掃除が楽になる北海道向けの建築設計ポイント5つ
家の大掃除が少しでも楽になる方法を知りたい方もいますよね。ここでは、大掃除が楽になる建築設計ポイントをご紹介します。これから家を建てる方は必見ですよ。
① 玄関に風除室をつける
北海道の冬は、玄関から雪や泥が入りやすく土間の汚れが固まって大掃除で苦労しがち。風除室を設けると、外からの雪や砂の侵入を大幅にカットできるため、土間掃除の負担が劇的に減ります。
また、自転車・ベビーカー・除雪道具を仮置きできるため汚れが屋内に広がりません。断熱効果も高まり、暖房効率の向上にもつながります。冬の使い勝手と掃除のしやすさを両立させたい北海道の家づくりでは、風除室は強くおすすめできる設備です。
② 窓の工夫をする
北海道の家の掃除で負担になりやすいのが「結露によるカビ・水垢」の処理です。樹脂サッシにトリプルガラスや内窓を組み合わせることで断熱性が向上し、結露を大幅に減らせます。
結露が少ない=サッシ掃除やパッキンの黒カビ取りが圧倒的に楽になります。冬は毎朝の拭き取りが必要になる家庭も多いため、窓性能は“大掃除だけでなく日常の掃除”に直結する重要ポイント。設計段階で良い窓を選ぶことが長い目で見ると最も効率的です。
▼窓の結露対策を知りたい方はこちらをチェック▼
③ 掃除しやすい暖房設備を選ぶ
北海道では暖房設備の稼働時間が長く、掃除がどれくらいの頻度で必要なのか設備によって異なります。パネルヒーターは壁に設置されているため、床面の掃除がしやすく埃も溜まりにくいのが特徴。床暖房は吹き出し口がないため埃が循環せず、暖房設備のなかでも最も掃除の手間が少ないタイプです。
また、吹き抜け暖房や全館空調では、基本的にはフィルター清掃が中心で済むため、大掃除の時期も短時間でメンテナンスが完了します。掃除のしやすさを考えると暖房の種類選びも大切な設計ポイントですね。
④ 高気密・高断熱の家にする
高気密・高断熱の住宅は、計画換気がしっかり働くため湿気・カビ・埃が発生しにくく掃除の負担を減らせます。特に北海道の冬は結露が多く、サッシ・脱衣所・浴室の掃除が重労働になりがち。高断熱化により室内の温度差が少なくなると結露そのものが軽減されますよ。
結露が減れば黒カビも付きにくく、落とす手間も少なくなります。清潔で快適な環境を維持しやすいのはもちろん、大掃除の手間も確実に減るため、家づくりの基本性能として非常に重要です。
▼断熱について詳しくはこちら▼
⑤ 収納スペースを工夫する
収納は、作り方によって日常の片付けから大掃除のしやすさまで大きく変わります。可動棚は棚板の高さを調整できるため、棚板裏の埃が溜まりにくく掃除も簡単。造作収納はサイズを家に合わせて作れるため、市販家具よりも隙間が少なく埃が溜まりやすい空間を作らずに済みます。
また、クローゼット内部に照明があると汚れや埃を見つけやすく、日頃から整理整頓がしやすい環境に。収納の設計は家づくりの満足度に直結する重要ポイントです。
北海道の家を長持ちさせる大掃除&メンテナンスのコツ
マイホームはできるだけ長く住みたいですよね。ここでは、家を長持ちさせる大掃除やメンテナンスのコツをご紹介します。家を大切にしたい方は要チェックですよ。
① 給湯器・ボイラーまわりの雪の除去
屋外に給湯器やボイラーがある家は、周囲が雪に埋もれると吸排気が妨げられて異常燃焼や停止につながる危険があります。特に湿った雪が風で押し寄せると、一晩で機器が半分以上埋まることも珍しくありません。
大掃除の時期はもちろん、降雪量が多い日はこまめに周囲を除雪し設備が埋まっていないかチェックすることが大切です。
② 換気口や吸排気口の雪詰まりチェック
北海道の家は気密性が高いため、24時間換気が正しく作動しないと湿気がこもって結露やカビの原因になります。しかし、外壁にある換気口が雪で塞がれると換気量が一気に低下し、家の寿命を縮める結果に。冬は窓を開けて換気する機会が少ないため、換気設備の維持がとても重要です。
大掃除の際に、フィルター掃除や外側の吸排気口に雪が詰まっていないか定期的に確認することで、家の空気環境と断熱性能をしっかり保てます。
③ 屋根の雪庇・雨どいの詰まり確認
冬は、屋根の縁に張り出す「雪庇(せっぴ)」や、凍結したつららが落下して外壁や雨どいを傷めるリスクが高まります。特に12〜3月は気温が下がりやすく、落雪や氷によるダメージが最も多い時期。大掃除のタイミングで雨どいの詰まりや屋根まわりの異常をチェックすることで、排水トラブルや外壁の劣化を未然に防げます。
雪の状態によっては専門業者に依頼する必要がありますが、小さな点検を積み重ねるだけでも家の寿命を大きく延ばせますよ。
▼冬も快適な家をつくりたい方はこちらもチェック▼
大掃除は無理しない派の人もできる!ゆる掃除習慣
大掃除を楽にするには、日頃のちょっとした積み重ねが大切です。ここでは、大掃除は無理しない派の方もチャレンジしやすい、ゆるっとできる掃除術を紹介します。気楽に続けられるので、大掃除の負担がぐんと軽くなりますよ。
置きっぱなし掃除セットを置いておく
掃除道具を取りに行くのが面倒で後回しになりがちな人には、リビングやキッチン、洗面所に『サッと使える掃除セット』を置いておく方法がおすすめ。気になった時にすぐ手に取れるので、1分程で小さな掃除が完了します。気づいたときにサッと掃除できる環境を整えておくと、手軽に掃除ができますよ。
使うだけの楽ちんアイテムで掃除する
掃除に手を動かすのが苦手な人は「置くだけ」「かけるだけ」できれいになるアイテムを使うのがおすすめです。排水口にポンと置くタイプの洗浄剤や、トイレにかけておくだけの洗浄液なら、ほぼ作業なしで清潔をキープ。自分が動く時間はほんの少しなので、重い腰を上げなくても掃除を続けられる方法です。
夜にリセットする場所を決める
寝る前に床の見える部分だけ片づけたり、一か所サッとふき取る場所を決めたりするだけで、翌朝の心地よさが大きく変わります。完璧を目指さず、見えるところだけに絞るのがコツ。ゆるっと続けられるリセット習慣が、自然と散らかりにくい環境づくりにつながります。筆者も夜に子どもが散らかしたおもちゃを片づけるようにしています。夜に部屋をリセットすると朝スッキリした気持ちで迎えられるのでおすすめです。
北海道の家をもっと快適に!大掃除で暮らしやすい住まいを
北海道の家で安心して長く暮らすには、季節ごとの点検や大掃除が大切です。今回のポイントを参考に、家の状態を見直してみてはいかがでしょうか。
また、家づくりを検討中の方は住宅展示場で掃除しやすい設計を実際に確認するのがおすすめ。お気軽にモデルハウス見学をして理想の住まいのイメージを膨らませてくださいね。

