
【札幌】子連れで楽しめる!美術館・博物館10選
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歴史や自然、アートに触れられる美術館や博物館。「子連れで行ってもいいの?」と躊躇する方も多いかもしれませんが、札幌には大人も子どもも存分に楽しめる美術館・博物館が充実しています。この記事では、それぞれ違った体験ができる多彩なスポットをまとめてご紹介します。小中学生はもちろん、未就学児、さらに赤ちゃん連れでも大丈夫!子連れファミリー必見の美術館・博物館をぜひチェックしてくださいね。
記事内の情報は2025年11月20日時点のものです。最新の情報は公式HP等でご確認ください。
札幌芸術の森
札幌芸術の森は、子連れでも自然と芸術を満喫できるスポット。冬季(1〜3月)の「札幌芸術の森野外美術館」では、「芸森かんじきウォーク」を開催し、白銀世界の中で彫刻作品に触れられます。広大な敷地内には70点以上の彫刻が展示されており、一部の作品は触れたり、写真撮影もOK。普通の美術館では難しい、お子さんが「作品に触れる」という体験ができますよ。
夏季は緑豊かな森の中を散策しながら作品探しを楽しめます。レジャーシートを敷いてのピクニックもおすすめです。野外美術館の鑑賞料は、中学生以下のお子さんは無料。かんじきウォークに使用するかんじきの貸出も小学生以下は無料です(大人用かんじき貸出500円)。
また、「クラフト工房」では小さな子どもから大人まで楽しめるものづくり体験ができます。予約不要の「ふらっとクラフト体験」では、「オリジナルカンバッジづくり」や「お絵かきバンダナ」など、その名のとおり「ふらっと」立ち寄って気軽にものづくりができます(有料)。
「佐藤忠良記念子どもアトリエ」では、彫刻家・佐藤忠良氏の作品展示のほか、お子さんが楽しめるワークショップが開催されています。絵本などが読める図書コーナーもあり、「芸森かんじきウォーク」の後に利用するのも良さそう。
※2025年11月4日〜2026年1月9日まで休館中
乳幼児連れチェックポイント
●ベビーカー貸出…芸術の森センター、札幌芸術の森美術館、工芸館
●授乳室…札幌芸術の森美術館、クラフト工房、芸術の森センター、佐藤忠良記念子どもアトリエ
●ベビーキープ(チェアー)…札幌芸術の森美術館、工芸館、クラフト工房、アートホール
●ベビーシート(おむつ交換台)…札幌芸術の森美術館、工芸館、クラフト工房、版画工房、芸術の森センター、アートホール、佐藤忠良記念子どもアトリエ
●水飲み場…札幌芸術の森美術館(館内)、工芸館前(屋外)、芸術の森センター前(屋外)
- 住所
- 北海道札幌市南区芸術の森2-75
- 電話番号
- 011-592-5111
- 営業時間
- 9:45~17:00(6~8月は17:30まで)
- 定休日
- 4月29日~11月3日は無休、11月4日~4月28日は月曜日休館(祝日等の場合は翌平日休)
- 備考
- 入園無料
【野外美術館入館】有料
※開館時間・休館日・入館料等は施設により異なります。詳細は公式HPで確認
本郷新記念札幌彫刻美術館
「本郷新記念札幌彫刻美術館」は、彫刻家・本郷新の作品が展示されている落ち着いた美術館ですが、小さなお子さん連れでも鑑賞を楽しめます。
美術館の外には本郷新の代表的な野外彫刻が設置された、美しい庭園があります。屋内展示が難しい小さなお子さんでも、庭園を散策しながら作品に触れられますよ(屋内の作品は通常触ることはできません)。
例年1月下旬には「さっぽろ雪像彫刻展」が開催され、プロの彫刻家が製作した雪像が展示されます。夕方からはライトアップもありますよ。観覧料は無料なので、プロの彫刻家の作品に気軽に触れられるチャンスです。例年ではワークショップなどのイベントも開催されいるので、公式HPでチェックしてみてくださいね。
本郷新の彫刻は、人間や生命をテーマにしたものが多く、お子さんの想像力をかき立てるきっかけになるかもしれません。静かに鑑賞できる年齢のお子さんなら、作品を見て感じたことを自由に話し合ってみるのも良い体験になりそうですね。
乳幼児連れチェックポイント
授乳室やおむつ替えスペースは未設置ですが、必要に応じて利用可能なスペースを案内してくれるとのこと。必要な際は職員の方に声をかけてくださいね。
- 住所
- 北海道札幌市中央区宮の森4条12丁目
- 電話番号
- 011-642-5709
- 営業時間
- 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 月曜日(祝日等の場合は開館し翌日休館)、年末年始、展示替え期間
- 備考
- 観覧料は展覧会によって異なるため、公式HPで確認
北海道立近代美術館
「北海道立近代美術館」は、子連れで利用しやすい設備が整っているスポット。乳幼児を連れての訪問でも安心できるポイントが多いですよ。
2階には「幼児室」が用意され、カーテンで仕切れる授乳スペース、おむつ替え用ベビーベッドの利用が可能です。絵本も置いてあるので、休憩やお子さんの気分転換に利用できますよ。
美術品の所蔵品を紹介する「近美コレクション」は、中学生以下のお子さんは観覧料が無料。特別展は展覧会によって料金が異なりますが、未就学児は基本的に無料です。時期によってさまざまな展覧会が開催されており、子どもが楽しめるものもこれまで多数開催されています。内容は事前にHPで確認してから訪れるのがおすすめです。
館内には幼児室の他にも、ロビーや展示室の近くにソファが設置されている休憩スペースがあるので、疲れたら休みながら鑑賞できます。2階にはカフェも併設されており、休憩や軽食に利用できますよ。
乳幼児連れチェックポイント
●授乳スペース…2階幼児室
●おむつ替え用ベビーベッド…2階幼児室、1階トイレ
●ベビーカー貸出…正面玄関
●ロッカー…1階
- 住所
- 北海道札幌市中央区北1条西17丁目
- 電話番号
- 011-644-6881
- 営業時間
- 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
- 定休日
- 月曜日(祝日等の場合は開館し翌日は休館)、年末年始、展示替期間等
- 備考
- ■近美コレクション観覧料
一般 510円、高大生 250円
※特別展観覧料は展覧会によって異なるため、公式HPで確認
札幌市埋蔵文化財センター
札幌市中央図書館に併設されている「札幌市埋蔵文化財センター」。展示室には、札幌市内の遺跡から出土した本物の土器や石器などが展示され、縄文文化からアイヌ文化期までの札幌の歴史を伝える貴重な遺物を間近にみられます。観覧料は大人も子どもも無料です。
体験コーナーでは、レプリカに触り、実際の土器の形や質感を触って確かめられます。縄文人体験などのデジタルコンテンツが楽しめるタッチパネル式パソコンもありますよ。時期によっては異なるテーマの企画展が開催されていることもあり、大人も子どもも楽しく学べます。
乳幼児連れチェックポイント
●おむつ交換スペース…隣(同じ建物内)の札幌市中央図書館(1階多目的トイレ内)を利用可
- 住所
- 北海道札幌市中央区南22条西13丁目1-1
- 電話番号
- 011-512-5430
- 営業時間
- 8:45~17:15
- 定休日
- 国民の祝日、振替休日、年末年始 (5月3~5日、11月3日は開館)
- 備考
- 観覧無料
札幌市青少年科学館
2024年春にリニューアルした「札幌市青少年科学館」は、体験型展示が大幅に増加。「見て、触れて、考える」展示で子連れ利用におすすめのスポットです。中学生以下の子どもは展示室・プラネタリウムともに無料で楽しめますよ。
科学館の展示は、未就学児から大人まで楽しめる工夫がされています。3階フロアには、見るだけでなく触れたり体験したりして学べる展示が充実しています。空気を噴射してボールを浮かせる装置「パワーフォレスト」は小さな子どもでも夢中に。周囲には保護者が見守れるベンチもあります。
実物の札幌市営地下鉄の車両に乗り込んで、運転操作を体験できる「サッポロバックステージ」は乗り物好きのお子さんに大人気。また、食べ物の気持ちで体の中(消化器官)を冒険する「食べものの旅」といったユニークな体験型展示も魅力です。ほかにも子どもから大人まで楽しめる「サイエンスショー」が毎日実演されていますよ。
1階には雪国・札幌ならではの雪や氷について学べる「雪・氷エリア」があり、「低温プレイグラウンド」では水で濡らしたタオルが一瞬で凍る-30℃の世界を体験できます(体験には整理券が必要)。
道内最大級のプラネタリウムでは、幼児向けに、わかりやすい内容かつ時間を短くしたオリジナルプログラムを投影しています。プラネタリウム観覧中はお子様をベビーカーに乗せたままの観覧はできないので、保護者の膝の上で観覧してくださいね。
乳幼児連れチェックポイント
●授乳スペース…1階
●おむつ交換スペース…1階
●キッズスペース…3階
●休憩コーナー…1階、3階にあり、持ち込みの飲食可能(アルコール以外)
- 住所
- 北海道札幌市厚別区厚別中央1条5丁目2-20
- 電話番号
- 011-892-5001
- 営業時間
- 5月〜9月:9:00〜17:00
10月〜4月:9:30〜16:30
(入館は閉館の30分前まで) - 定休日
- 月曜日(祝日の場合は開館)、最終火曜日、祝日の翌日、特別展最終日の翌日、年末年始(ゴールデンウィーク期間中や特別展期間中は無休)
- 備考
- ■観覧料
展示室:大人 800円、高・大生 400円
プラネタリウム:大人 550円、高・大生 250円
セット観覧券:大人 1,100円、高・大生 550円
札幌オリンピックミュージアム
大倉山ジャンプ競技場に併設されている「札幌オリンピックミュージアム」。オリンピックの歴史を学ぶだけでなく、楽しい競技体験もできるスポットです。中学生以下は無料で入館できますよ。
ミュージアム最大の魅力は、バーチャルでウィンタースポーツを体験できるコーナー。「スキージャンプ大倉山」では、実際にジャンプ台を滑り降りるような映像を見ながら姿勢を調整しジャンプにチャレンジする、本格的なバーチャル体験ができます。
「クロスカントリースキー・レース」は参加者同士で競争もできる、体を動かすレースゲーム。親子で競争すると盛り上がること間違いなしです!
他にもボブスレーの急カーブを高速で滑り降りる感覚を体験できるコーナーも。体験コーナーは体を動かすものが多いため、ドリンクや汗を拭くタオルを持っていくなど、準備と休憩を忘れないように注意してくださいね。
乳幼児連れチェックポイント
●授乳スペース…ミュージアムアネックス1階(10:00〜16:00)
●おむつ交換スペース…オリンピックミュージアム各階女性トイレ内、授乳室も利用可
●飲食物持ち込み…ミュージアムアネックス1階のカフェスペース、夏は屋外の芝生エリア・テーブルも可、貸し会議室もあり(有料)
また、ミュージアムの入場と併せて、大倉山ジャンプ競技場のリフトに乗って頂上の展望台へ上るのもおすすめです。頂上からは札幌の街並みや石狩湾まで見渡せる大パノラマが広がります。助走路のスタート地点からジャンプ台を見下ろすと、大人も子どももその傾斜と高さに圧倒されますよ。
- 住所
- 北海道札幌市中央区宮の森1274番地(大倉山ジャンプ競技場内)
- 電話番号
- 011-641-8585(総合案内)
- 営業時間
- 5月1日~10月31日:9:00〜18:00
11月1日~翌4月30日:9:30〜17:00
(入館は営業終了の30分前まで) - 定休日
- 月に1回程度のメンテナンス休館あり
- 備考
- ■入場料
大人670円、中学生以下無料
野外博物館 北海道開拓の村
広い敷地とレトロな建物、豊富な体験プログラムで、子連れで一日中楽しめるスポット「野外博物館 北海道開拓の村」。特に、小学生や歴史に興味を持ちはじめたお子さんにおすすめの学習と遊びの場です。
明治から昭和初期にかけての北海道の開拓時代の家や学校、役所、商店など、52棟の歴史的な建造物が移築・復元されています。実際に建物の中に入って見学できるため、まるでタイムスリップしたような体験ができますよ。
広大な敷地は、市街地、漁村、農村、山村の4エリアに分かれており、自然の中で散策を楽しめます。夏場はレジャーシートを敷いてピクニックもおすすめ。
春〜秋には村内のメインストリートを馬車が走りますが、冬になると雪の上を馬そりで移動できます。どちらも別料金が必要ですが子どもたちには大人気。開拓時代の雰囲気を満喫できますよ。
また、豊富な体験プログラムは開拓の村の大きな魅力。けん玉、コマ回しなど、昔の遊び道具が用意されているコーナーや、毎月2種類の遊具を作れる「伝統遊具づくり」は材料費・参加費ともになんと無料で毎日開催されています。また、餅つき、紙芝居、学校の授業体験、木工体験など、季節や時期に応じて様々なイベントやワークショップが開催されており、事前にチェックして参加するのがおすすめです。
乳幼児連れチェックポイント
●授乳スペース…入口の建物(旧札幌停車場)、使用中の場合は救護室も利用可
●おむつ交換スペース…授乳室、村内の多目的トイレ(旧開拓使札幌本庁舎、開拓の村食堂内、市街地群2ヶ所、農村郡1ヶ所)
●ベビーカー貸出…入場受付時に問い合わせで貸出可(敷地内に砂利道や階段・坂あり)
- 住所
- 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
- 電話番号
- 011-898-2692
- 営業時間
- 5月〜9月:9:00〜17:00(入場16:30まで)
10月〜4月:9:00〜16:30(入場16:00まで) - 定休日
- 5月〜9月:無休、10月〜4月:月曜日(祝日等の場合は翌日休、さっぽろ雪まつり期間中は無休)、年末年始
- 備考
- ■入場料
一般 1,000円、大学生・高校生 1,000円
北海道博物館
「野外博物館 北海道開拓の村」に隣接する「北海道博物館」は、総合展示とトピックス展示の二つの大きな展示で、子どもでも楽しく北海道の自然と歴史を学べるスポットです。
総合展示は北海道の自然・歴史・文化を5つのテーマで紹介。多様な展示手法で子どもたちの好奇心を引き出してくれます。迫力満点のナウマンゾウの骨格標本、アイヌの人々の生活や道具・文化が再現されている展示など、豊富な体験型展示が魅力。クイズ形式や触れる展示を通して深く探求できるコーナーも随所に設けられていますよ。生き物や自然のジオラマでは、北海道に生息する動物たちの剥製がリアルな環境の中に展示されており、まるで生きているかのような迫力です。
乳幼児連れチェックポイント
●授乳スペース…中地下1階多目的トイレ内が利用可、救護室の利用も可
●おむつ交換スペース…1階・中地下1階多目的トイレ
●ベビーカー貸出…1階グランドホール
●休憩スペース…中2階休憩ラウンジにて持ち込み飲食可
●ロッカー…1階
- 住所
- 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
- 電話番号
- 011-898-0466(総合案内)
- 営業時間
- 5月〜9月:9:30〜17:00
10月〜4月:9:30〜16:30
(入場は閉館の30分前まで) - 定休日
- 月曜日(祝日等の場合は翌日休)、年末年始、その他臨時休館の場合あり
- 備考
- ■総合展示室観覧料
一般 800円、大学生・高校生 300円
※特別展は別料金
北海道立文学館
札幌市の中心部にある中島公園内にある「北海道立文学館」。文学に親しむ場ですが、子連れでも楽しめる企画展やワークショップが随時開催されています。北海道文学の概要を展示している常設展は、中学生以下のお子さんは無料で観覧できますよ(特別展・企画展は別途料金が設定されます)。
現在は特別展「シリーズ刊行20年 おばけのマール ほんがだいすき!」が開催されています。これまで刊行された15作を原画や楽しい紹介パネルなどで振り返る展示のほか、最新刊『おばけのマールとぶんぶんぶんがくかん』の全ての原画を公開しています。クイズに答えてマールの秘密を知るコーナーもあるので、小さい子も楽しめますよ。期間中はよみきかせとコンサートのイベントも開催されます。詳細は公式HPにて確認してくださいね。
シリーズ刊行20年 おばけのマール ほんがだいすき!
◯会期 2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日)
◯観覧料 一般700円、65歳以上の方450円、高大生450円、小中生300円
- 住所
- 北海道札幌市中央区中島公園1-4
- 電話番号
- 011-511-7655
- 営業時間
- 9:30~17:00(展示室入場は16:30まで)
- 定休日
- 月曜日(祝日等の場合は開館)、年末年始
- 備考
- ■常設展観覧料
一般 500円、高校・大学生 250円
※企画展・特別企画展の料金は展覧会内容によって異なるため、詳細は公式HPで確認
天神山アートスタジオ
「天神山アートスタジオ」はアーティストの滞在制作を支援する施設ですが、市民への開放や、特に子ども向けのワークショップやイベントを積極的に開催しています。
過去には、現代アーティストと触れ合いチームを組んで創作活動や演奏を行うプログラムや、石を使ったロックペイント、パントマイムなどのユニークなワークショップが開催されています。アートに触れる貴重な機会として、特に小・中学生におすすめです。今後のイベント情報は公式HPにて随時更新されるので、ぜひチェックしてくださいね。
乳幼児連れチェックポイント
●おむつ交換スペース…女子トイレ、身障者用トイレ
●ミルク用お湯…要望のあった方に個別提供可
- 住所
- 札幌市豊平区平岸2条17丁目1-80(天神山緑地内)
- 電話番号
- 011-820-2140
- 営業時間
- 8:45〜21:00
- 定休日
- 月曜日(祝日等の場合は翌日休)、年末年始
子どもと一緒に知的好奇心を育もう!
美術館や博物館というと、「静かに鑑賞しないといけない」というイメージで、子連れで訪れるのを敬遠しがちな方も多いのではないかと思いますが、実は札幌には、小さな子どもも大歓迎の美術館・博物館がたくさんあります。この記事では、お子様の知的好奇心を育んだり、アートに親しんだりできるおすすめスポットをまとめてご紹介しました。特に、体験型の展示が充実している施設はお子様も飽きずに一緒に楽しめますよね。子連れフレンドリーな取り組みをしている施設も多いので、ぜひ子連れで美術館や博物館へのお出かけを楽しんでください。

