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JOIN ALIVE 2026|山本博之インタビュー【延長戦】ブッキング秘話・運営の裏話「フェスの醍醐味は音の混ざり合い」

JOIN ALIVE 2026|山本博之インタビュー【延長戦】ブッキング秘話・運営の裏話「フェスの醍醐味は音の混ざり合い」

JOIN ALIVE 2026|15回目を迎える北海道の夏フェス、代表・山本博之インタビュー『遊園地から始まった、誰かの大切な場所』」の最後でも触れていた通り、今回の取材では、インタビュアーである森本優さんとは別に、4月からMouLa HOKKAIDOの新編集長となった阿部薫が質問を用意していました。2011年、JOIN ALIVE2回目の開催前にインタビューした彼が、その時に聞いた言葉が印象的だったという経緯があり、あれから15年経った今の山本さんに、どうしても聞いておきたいことがあったのです。

音楽を愛する山本さん、森本さんお二人の熱い会話は予想以上のロングインタビューとなったため、“編集長・阿部編”は延長戦として公開します。

企画・取材・編集|阿部薫(MouLa HOKKAIDO編集長)

新編集長・阿部から山本さんへ15年越しの質問

ーー僕が以前に携わっていたウェブメディアで、インタビューさせてもらったことがあって、その時に山本さんが「僕が考えるフェスっていうのは、その会場どこにいても360度音が聞こえてくるイメージ。そういった意味ではJOIN ALIVEはまだ 2回目だし、まだフェスではなくイベントだと思ってるんだよね。」っておっしゃっていたんですよ。RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO(以下ライジングサン)を立ち上げた方だから、その言葉には説得力があるし、とても誠実に答えていただいた印象があって、すごくよく覚えているんです。今年、JOIN ALIVE が15回目を迎えて、山本さんは今どう考えてらっしゃるのかなっていうのを、今回どうしても聞きたかったんです。

山本:そうですね、そういう意味ではすごく近づいていってる感じは…うん、毎年手応えとして感じますね。ただ、ライジングサンを立ち上げた頃と今では違ってきているところもあって。当時はアーティストを何組か集めてやってるのがイベントで、メッセージ性の強さやジャンルをはじめ、いろんな部分にこだわるのがフェスティバルって感じだったけれども、もうフェスって言葉がね、これだけメジャーになると、今さらその違いにこだわっても、あんまり意味はないのかなっていう。


寄り道が楽しく、たくさんの音が混ざり合うのがフェスの醍醐味

山本:ただ、やっぱり名前だけじゃないフェスティバルっていうのは、必ずメッセージ性を伴ってるものだとは思う。あとね、寄り道をいっぱいできるのがフェスティバルの楽しさだと思うんですよ。学校帰りにまっすぐ家に帰るより、なんか甘い匂いに釣られていくみたいな。JOIN ALIVEだと、ローズ(ステージ)に次に出るアーティストが目的でベルベット(サーカス)からローズに向かってたら、途中にあるネオワルツでなんかいい音が聞こえてきて、結局お目当てだったローズのアーティストは見ずに、最後までネオワルツにいちゃったみたいな。

ーー今回の山本さんの名言「寄り道」です!確かにフェスは寄り道が楽しい。ただ単に誰々のライブを観に行くじゃなくて、出会いみたいな。また、その途中にご飯食べるところもあったりして、誘惑がいっぱいで、フェスってとにかく予定が変わっていくんですよね(笑)。

ーーこの流れでもうひとつ。2011年にインタビューした時は、音の広がりを重要視されていたのかなと僕は解釈していて。あれから15年経って、スマホは当たり前にみんなが持っていて、さまざまなSNSがあるような現状で、一部のお客さんにとっては視覚的な部分も重要なんだろうと思います。とはいえ、やっぱりフェスに来るってことは、お客さんは体験をしたくて来るわけじゃないですか。 そういった現状で、主催者として一番大切にしている部分って何ですか?

山本:体験…まぁ五感で感じるものだろうけど、その中でいえば、やっぱり圧倒的に聴覚だよね。フェスの場合は、いろんな音が混じり合ってることが、すごく大切だと思います。ライブの音だけじゃなく、周囲の音ーお客さん同士の会話や遊園地エリアだと遊具の音、アーティストへインタビューをするブースでの会話、スポンサーブースのDJの音であったり…そういったさまざまな音が混ざり合ってる中にいる感じがフェスの醍醐味のような感じはします。

運営サイドのちょっとした裏話

ーーこれまでやってきて良かったこと、反対にピンチ!と思ったことなど、運営サイドの裏話なんかをお聞きできれば。

山本:本当のピンチってのは、大体は言えないものですよ(笑)。言えるピンチだと…2019年のサカナクションが山の上でやった「NF in JOIN ALIVE」の時の大雨かな。参加してるお客さんはもちろん、運営するこっちもそれはそれは大変だったよね。同じく大雨の影響で駐車場で車がスタックしただとか、車が火を上げてニュースになったりとかね。なんか、いい景色もピンチもサカナクションだな(笑)。

ーー確か、同じ2019年だったと思うんですけど、MONOEYESのメンバーが到着できずに、細美さんが急遽アコースティックセットでやったこともありましたよね。

山本:ああ、あれは天候の問題じゃなくて、メンバーのドラマーが寝坊して出番の時間に間に合わなかったの(笑)。その時、MONOEYESの楽屋の隣がBEGINだったんですよ。 それで、MONOEYESのメンバーがBEGINからアコースティックギターを借りて、BEGINの「涙そうそう」って曲をやったりして、あれは面白かったけどね。結局、本番始まってから20分後くらいにドラマーが到着して、平常運転に戻るという。


今年のラインナップ、ブッキングについて

ーー最後に今年のラインナップにも触れておきましょう。今年はまず7/18(土)・19(日)両日のヘッドライナー(18日:BUMP OF CHIKEN/19日:サカナクション)が発表になって、その後に第2弾として、これまた豪華な出演者が多数発表されました。やはり、ブッキングについて節目の年というのは意識されたんですか?

山本:最初に話した通り、我々も毎回たくさんの素晴らしいアーティストに出てもらいたいっていう思いはずっと変わらないんですけど、節目ってなると、アーティストの方々も気合入れてくれるのか…BUMP OF CHICKEN は初めてだからね。サカナクションも一郎くんの病気のこともあったりしたけれども、久しぶりにメンバーとも話をして、お祝いの年なんだから、もう喜んで出ますよって言ってくれて。あとは、さっきも話に出た細美くんも、昨年ジンギスカン屋で、「ウチも来年15回目なんだよ」って話をして。でも、彼は大船渡でやってる「KESEN ROCK FESTIVAL」があるから、スケジュール的にはタイトなんだけれども、何で出ればいいの?って言うんで、the HIATUS、MONOEYESでは過去に出てもらってるから、やっぱり今回はエルレ(ELLEGARDEN)で、とお願いしました。僕だけでもこれだけ(エピソードが)あるから、他の担当者もそれぞれアーティストとの関係性がある中で決まっていきますね。スケジュールの問題とかも、皆さん調整してくれたりして、ありがたい話です。あと、ヘッドライナーについては、ただ最後、トリってことだけじゃなくて、特に海外のフェスだと、最後の人だけの特別な演出があったりするのがヘッドライナーなので、ウチもBUMP OF CHICKENとサカナクションは、ちょっとスペシャルな形にして、お客さんにも満足して帰ってもらいたいなっていうのは考えてます。



ーー本日はありがとうございました。ここから本番までまだいろいろと準備が大変だと思いますが、当日はとにかく天候に恵まれて、事故なく!

山本:そうだね。何が起きるかわからないし、いちいち気にもしていられないけど、暑さ対策だったり、会場の動線の話もそうだし、いろんな課題がある中で、スタッフのみんなが理解して、とにかくいいものを作り上げようという思いでね。これはもうアーティストも一緒ですよね。これまでもそういう思いでやってきて、結果的にそんなに大きなトラブルもなく続けてこられたので、15回目も楽しく迎えられたらなと思ってます。

JOIN ALIVE 2026


JOIN ALIVE 2026
日時|2026年7月18日(土)・19日(日)(雨天決行)開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 21:00
会場|いわみざわ公園(野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地)岩見沢市志文町794番地

出演アーティスト(2026年4月15日現在)



この記事を書いたモウラー

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