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【岩見沢】奇跡の「雷管石」雷がガラスを作り出す⁈

【岩見沢】奇跡の「雷管石」雷がガラスを作り出す⁈

『雷がガラスを作り出す』
そんなことがあるの?って思いますよね。
奇跡のタイミングが重なって作られ、そして奇跡的に発見された【雷管石】と、その雷管石が展示されている「岩見沢郷土科学館」をご紹介します。

私が岩見沢郷土科学館を訪れた後に、館内1階の展示品リニューアルがあったようです。
今回紹介するのは取材時の情報ですが、雷管石は引き続き2階に展示と確認済みです。


岩見沢郷土科学館とは

まず雷管石が展示されている岩見沢郷土科学館の紹介をします。
※今回プラネタリウム鑑賞はしませんでしたが、口コミ情報では説明が丁寧で見応えありとのことです(^^)


入口は画像中央。駐車場は画像左側にあります。


岩見沢郷土科学館

住所
〒068-0833 北海道岩見沢市志文町809−1
電話番号
0126-23-7170
営業時間
午前9時30分~午後5時(火曜日は午後1時30分~午後5時)
定休日
・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)・ 年末年始(12月29日から翌年1月3日)
備考
駐車場有り
年間パスポート有り
詳しくはホームページをご確認下さい

料金表:プラネタリウムは入館料と別途料金がかかります。


いざ見学。左:2階まで見渡せる天井高のホール 右:素敵な天井のデザインにもご注目を!


岩見沢で採掘された出土品や化石など。貴重な石器群はお宝です。


昔の道具など。懐かしい昭和の品々が展示など見応えあります。


迫力満点の剥製いろいろ。熊の展示は爪を見て「絶対出会いたくない」と思う。

他にもたくさんの展示があり、ゆっくり見たいと思える空間でした。
冒頭にも書きましたが、展示品のリニューアルもあったので、また是非行きたいと思います。空調も効いてて過ごしやすい空間でした。皆様にオススメしたい場所です(^o^)♪

「雷管石」

お待たせしました。今回のメインイベントの登場です!!


【雷管石】これを見に来ました!展示は2階です。


長さ89cm重さ60kg、木の根状、天然ガラス質の雷管石


↑画像の左側から見たところ。照明に照らされキラキラとしたガラス質を見てワクワクしました!!


反対側の端は、こんな感じでした。

「雷管石」とは

〜雷管石(らいかんせき)〜
雷が落ちて一瞬のうちに岩石や土壌が溶けてガラス化したもの。
形は”木の根状”ですが、木の根が変化したものではありません。

雷管石は、大地に雷が落ちた際にその高熱で電流が流れた方向に形成された痕跡物であり、いわば雷の化石のようなものだと言われています。

雷管石の生成には6億ボルトの落雷のエネルギーが必要とされアフリカのサハラ砂漠やアメリカの大西洋沿岸で発見された例がありました。日本は気流の関係で雷のエネルギーが低く、雷管石はできないとされていました。

奇跡が起こっていた!
日本で唯一⁈ 岩見沢で雷管石を発見

------雷管石発見の経緯------
【いつ】
昭和43(1968)年6月6日午前10時
【どこで】
岩見沢市奈良町、鷲の沢合流地点より約800mくらいの雑木林の高圧線の辺り
【誰が】
鷲の沢を中心に山林一帯をパトロールしていた山火特別警戒山林巡視員の猫塚悟さん
【何を】
休憩中に断面がガラス質のように輝く珍しい岩塊を見つけた。
気になって翌日から付近をくまなく探索。4日後の6月10日にようやく全体像を発見。
【どうなった】
調査研究の結果、発見された石は閃雷岩(せんらいがん)またはロックフルグライトと呼ばれる雷管石であると学術的に認められた。

平成12(2000)年1月より岩見沢郷土科学館にて常設展示されています。
※雷管石の一部は、東京上野の国立科学博物館からの希望により寄贈され、長く学術上の参考にされているそうです。


【いつ】【どこで】発見者の「なんだろう」という好奇心が奇跡を呼び寄せたんじゃない⁈凄いなぁ


【何を】【どうして】地下の断面図。最初に見つけた岩塊は青◯部分で、岩見沢郷土科学館に展示されているのは赤◯の部分。


こちらは平面図。落雷のエネルギーは根が伸びるように広がってやがて止まったということでしょうね。


【どのように】調査は北海道教育大学岩見沢分校地質学教室の池上茂雄教授によって行われた。画像は展示の雷管石の断面の様子。

落雷以外の要因も重なって奇跡が起きた!

発見した場所の土壌から高圧線の「より線」が見つかっている事実から、
・強風による電線の接触
・落雷による断線とそれに伴う漏電
・落雷による断線後に再度の落雷
・断線によって起こる停電に対する変電所の強制的な送電
など、どれかが大きな落雷と同時に起こる偶然がおきて、大きなエネルギーが奇跡的に雷管石を作ったと考えられるそうです。

つまり、いろんな条件がピッタリあったタイミングで奇跡が起きて、雷がガラスを作り出した!自然現象って凄いネ!ってこと。
了解しましたー(^^)ゞ納得です。

ネットで雷管石についていろいろ調べたところ、現在までに雷管石が発見されているアフリカのサハラ砂漠とアメリカの大西洋沿岸に共通するのは砂地もそのひとつ、と書いてありました。
岩見沢市奈良町の土壌も雷管石を作り出す条件が揃っていたのかも知れませんね(あくまでも素人の想像です)

最後に

今回、雷管石を紹介する際に使用した画像には岩見沢郷土科学館でいただいたパンフレットを撮影したものが含まれます。
「この貴重な雷管石をたくさんの方に知っていただきたいです。是非どうぞお使い下さい。」と快く許可していただきました。

面白い!気になる!と思った方は是非、雷のエネルギーがおこした自然現象の奇跡をご覧下さい。私はとってもワクワクして楽しかったです。オススメです!!

また、車で2分の位置にある岩見沢グリーンランドの2025年オープンも4月26日と、まもなくです。
詳しくは↓↓↓


では、また!


この記事を書いたモウラー

モウラー

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元道民。ブギウギ専務・上杉周大さんの大ファンです♪