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【2025年6月】北海道神宮例祭(札幌まつり)の歴史と概要

【2025年6月】北海道神宮例祭(札幌まつり)の歴史と概要

毎年6月14日~16日にかけて行われる「北海道神宮例祭」、通称「札幌まつり」。札幌市・円山地区に鎮座する北海道神宮の奉納行事に加え、中島公園エリアにも数多くの屋台やアトラクションが立ち並びます。また、最終日には神輿や山車とともに市街地を練り歩く「神輿渡御」が行われ、札幌市内が大いに賑わいを見せます。

この記事では、札幌まつりの歴史や見どころを紹介します!


始まりから150年超!北海道神宮と例祭の歴史

「北海道神宮例祭」は、今年で154回目となる歴史あるお祭りです。例祭の目玉イベントである「神輿渡御」も144回目を迎えます。ここでは例祭の始まりや歴史を簡単にご紹介します!

北海道の一の宮・北海道神宮(旧札幌神社)の成り立ち


北海道の一の宮、すなわち地域内で最も社格の高い「北海道神宮」の本殿は、札幌の中心部から少し西側の円山地区にあります。春は桜、夏は青葉、秋は紅葉、冬は純白の雪に彩られる、自然豊かな神域です。

始まり(創祀)は明治2年。北海道の開拓と発展を願い、守護神として三柱の神々を祀る「北海道鎮座神祭」が斎行されました。時を経て、その三柱の御霊代(神様が宿った依り代)を札幌の仮社殿に遷座し、明治4年5月には社名を「札幌神社」と定めました。同年9月からは現在の円山に社殿を置いています。

さらに昭和39年、近代日本の礎を築いた明治天皇を御祭神に迎え、社名を「北海道神宮」に改めました。「神宮」は天皇や皇室との縁が深い神社に与えられる特別な称号です。

【北海道神宮の御祭神】

  • 大国魂神(おおくにたまのかみ)
  • 大那牟遅神(おおなむちのかみ)
  • 少彦名神(すくなひこなのかみ)
  • 明治天皇

北海道神宮例祭(札幌まつり)のはじまりと歴史

明治5年(1872年)2月、札幌神社(現北海道神宮)の例祭日が「6月15日」と定められました。翌年には「例祭当日は休日とし、札幌神社を参拝・遙拝すること」との布告が出ています。6月15日は現在の「郷土の日」であり、札幌市内の公立学校が半日休みとなるなど、札幌市民にとって特別な一日とされています。

また、明治11年6月15日、現在の「北海道神宮頓宮」を開設する神事が行われました。その際に神輿一基が市街地を御巡幸することとなり、これが今日まで続く例祭の注目イベント「神輿渡御」の始まりです。市民の熱い要望により、翌年からは定例行事となりました。

札幌まつりを運営する「祭典区」とは?

「祭典区」とは、札幌まつりを取り仕切る組織のことです。札幌市民を構成員とし、神輿渡御の順路決めや各種手配などの奉仕を担当しています。当初は「札幌区」の世話人が奉仕にあたっていましたが、明治26年に四区、明治33年には11の祭典区に区分され、現在は年番制で例祭を支えています。令和7年度の担当は「第一本府祭典区」です。

神宮から市街地まで!札幌まつりの見どころ

【北海道神宮】奉納行事

円山・北海道神宮の区域では、伝統的な奉納行事が数多く行われます和太鼓演奏日本舞踊人形浄瑠璃など、普段はあまり見ることのない芸能に触れるチャンスです。また、本殿では、14日午後6時から宵宮祭、15日午前10時から例祭が行われます。

【北海道神宮・中島公園】屋台やアトラクション

円山公園の参道から本殿に向かうまでの道中には、屋台が出ています。フードやスイーツ、ドリンク、キャラクターグッズ、おみくじなどジャンルは様々です。歴史ある神社の雰囲気とお祭りの楽しさを両方味わうことができます。

また、円山から少し離れた中島公園でも屋台やアトラクションを楽しむことが可能です。食べ物系をはじめ、射的や金魚すくい、型抜きなどの体験型屋台も充実しています。毎年のように設置されるお化け屋敷やマジックハウスも人気です。

【札幌市内】神輿渡御(みこしとぎょ)


例祭の最終日である16日には「神輿渡御」が行われます。時代装束に身を包んだ1000人以上の市民が参加し、神輿と山車を引いて札幌の市街地を練り歩くのです。笛や太鼓の音が響き、参加者のみならず街中がお祭り気分に包まれます。

神輿は神様の乗り物と言われており、横に設置された棒を担いで移動させます。
山車は祇園祭の「風流拍子物」が起源で、笠鉾などの作り物が大型化・華美化したものです。神輿渡御に華を添えるために飾り付けられており、現在は9つの祭典区から9基の山車が出されています。


公式のインスタグラムには、神輿渡御の順路および奉納行事のタイムスケジュールが記載されています。

イベント情報

【開催期間】2025年6月14日(土)~6月16日(月)

【営業時間】北海道神宮 9時~21時 ※最終日は17時まで。
      中島公園  10時~21時 ※最終日の営業時間は、屋台によって異なります。

【場所】北海道神宮(札幌市中央区宮ヶ丘474)
    中島公園(札幌市中央区中島公園)

【お問い合わせ】
・神輿・祭事について 011-611-0261(北海道神宮社務所)
・中島公園の屋台等イベントについて 011-511-3924(中島公園管理事務所)

【公式サイト】http://www.hokkaidojingu.or.jp/festival/



まとめ

北海道神宮例祭は札幌市を盛り上げる大切なお祭りです。世代を問わず楽しめる企画が用意されていますので、普段は神社に行く習慣がないという方も、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。


この記事を書いたモウラー

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ほたて