
【知床・網走・北見編】ワイルドな大自然で心も体もリフレッシュ!ここだけの感動がいっぱいの「一人旅」おすすめスポット
一人でも訪れやすい旅先をまとめた「一人旅」おすすめスポットシリーズ、今回は知床・網走・北見編です。
手付かずの自然が織りなす雄大な絶景や、独自の生態系・多様な生き物の共存が魅力の知床半島。流氷のまち・網走は、豊かな自然と歴史的建造物の融合、そして新鮮な海の幸が魅力の街です。網走の南西に位置する北見は、ハッカ文化が根付いた街、玉ねぎやホタテ、焼肉などの食の街としても有名です。気の向くままに旅を楽しむ「一人旅」ならではのおすすめの過ごし方をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
記事内の情報は2025年8月26日のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
知床
計り知れない感動が待つ世界自然遺産・知床。ヒグマ、エゾシカ、オオワシ、シマフクロウなど、野生動物が数多く住み、海から山、そして森へと続く生命のサイクルを感じられる地です。海と山々に囲まれたこの地域では、大自然が持つエネルギーをたっぷりと感じ取り、心ゆくまでリフレッシュする旅ができます。アイヌ語で「陸地の突き出たところ=岬」を意味する「シリ・エトク」に由来する“知床”で、自然美を感じるおすすめスポットをピックアップしてご紹介します。
知床世界遺産センター
ヒグマやエゾシカといった知床に住む野生動物を、実物大の写真や爪痕など痕跡の模型で展示している「知床世界遺産センター」。知床世界遺産の見どころやリアルタイムの情報を入手することもできます。「レクチャールーム」では、知床の自然の魅力や、利用にあたって守るべきルールやマナーを映像で紹介。知床を観光する際にはまずはじめに訪れておきたいスポットです。
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-10
- 電話番号
- 0152-24-3255
- 営業時間
- 夏期8:30~17:30/冬期9:00~16:30
- 定休日
- 夏期(4月20日~10月20日):無休、冬期 (10月21日~4月19日):火曜日、年末年始
知床五湖
知床八景のひとつでもある「知床五湖」。知床硫黄山の火山活動で形成された雄大な絶景が旅人を魅了します。湖をめぐるには、「高架木道」と「地上遊歩道」の2つの楽しみ方があります。
「高架木道」は全長約800m。コース内には一湖の湖畔展望台の他、オコツク展望台、連山展望台と三つの展望スペースが設けられています。ヒグマ除けの電気柵が設置されているため、装備なしで入れるコース。全期間無料で開放されており、利用手続きも不要です。
知床五湖周辺をぐるりとまわれる「地上遊歩道」は、大ループと小ループの2つのルートがあります。散策には、「知床五湖フィールドハウス」にて約10分ほどのレクチャーの受講が必要なので、注意が必要です。大ループは1時間30分ほど、小ループは40分ほどで散策することが可能。知床のダイナミックな大自然をより間近で体感したい人におすすめのコースですが、ヒグマの出没状況等により、利用中止や閉鎖される場合も。また、ヒグマ活動期(5月10日〜7月31日)には、ライセンスを持った登録引率者によるガイドツアーのみ利用可能となります。ガイドツアーの予約は期間中常にできるので、植生保護期(ヒグマ活動期以外の時期)も、安全かつ解説もしてもらえるツアーへの参加がおすすめです。
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町 知床国立公園内
- 電話番号
- 0152-24-3323(知床五湖フィールドハウス)
- 営業時間
- 4月18日〜11月8日 8:00〜18:30(季節によって変動あり、詳細はHPにて)
- 定休日
- 期間中無休
フレペの滝
知床には個性的な滝がいくつか存在します。「フレペの滝」は、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目から流れ落ちる滝です。年間を通して水量が少なく、しとしとと流れ落ちる様子から、別名「乙女の涙」とも呼ばれています。「フレペの滝遊歩道」は知床自然センターから歩いて片道約1km。運が良ければエゾシカや野鳥に出会えることも。広々とした平らな道を、知床連山を眺めながらゆっくりとお散歩し、20分程で展望台に到着します。滝の音に耳を澄ませ、心ゆくまで癒される時間を過ごしてください。
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町遠音別村
- 電話番号
- 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
ウトロ漁協婦人部食堂
ウトロ漁協のすぐそば、港町の風情ある建物の「ウトロ漁協婦人部食堂」。ウトロ漁協のおかみさんたちが営む食堂です。サケのほぐし身とイクラがたっぷりのった「鮭親子丼」(2,100円)や大ぶりのホッケの開きを使った「ほっけ定食」(1,600円)、「いくら丼」(2,100円)のほか、「味噌ラーメン」(850円)、「カレーライス」(800円)など、シンプルな海鮮料理や「母の味」が味わえます。5〜8月頃には旬のウニも提供されます。昔ながらの食堂の雰囲気で、おひとりさま利用のお客さんも多く、気軽に利用できますよ。
朝8時半から営業しているので、朝ご飯にもピッタリ。開店前から行列ができることも多いため、時間に余裕を持っての来店がおすすめです。
ウトロ漁協婦人部食堂
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町ウトロ東117
- 電話番号
- 0152-24-3191
- 営業時間
- 4月末~11月中旬の8:30〜14:30
- 定休日
- 期間中不定休
網走
オホーツク海をはじめ、湖や山、川が四季折々の美しい景観を織りなす網走。1月下旬から3月下旬にかけてはオホーツク海が一面の流氷で覆われ、流氷観光砕氷船でのクルーズが大人気です。冬以外の季節も見どころたっぷりの網走で、おすすめの観光スポットをご紹介します。
流氷硝子館
美しいだけでなく、北方の海から栄養をもたらす役割もある流氷を守り続けたいという願いを込めて、その姿をガラスで表現した「流氷硝子」を製造・販売する「流氷硝子館」。全ての製品には廃蛍光灯リサイクルガラス原料「エコピリカ」を使用し、食器や花瓶、アクセサリーなどを製造することで、環境保全にも取り組むショップです。シンプルで日常使いしやすいものから、動物をモチーフにした雑貨など個性が光るものまで様々なアイテムがラインナップ。じっくり眺めてお気に入りを見つけてください。
また、グラスやプレート、風鈴などに好きなデザインを彫り込める「サンドブラスト体験」(カットタイプ1,980円〜、シールタイプ1,650円〜)や、流氷硝子のガラス玉を選び、ビーズを組み合わせてオリジナルアクセサリーが作れる「アクセサリー組み立て体験」(1,760円〜)など、気軽なガラス制作体験も実施中(要予約)。旅の思い出になること間違いなしなので、こちらもおすすめです。
- 住所
- 北海道網走市南4条東6丁目2-1
- 電話番号
- 0152-43-3480
- 営業時間
- 10:00〜17:00
- 定休日
- 水曜日、その他不定休あり(詳細はHPにて)
SUSHI BAR THE ∃ND-縁戸-
網走市内中心部に店を構え、特に網走の魚にこだわり、厳選した旬の食材で握るリーズナブルな寿司が地元客にも観光客にも人気の「SUSHI BAR THE ∃ND-縁戸-」。網走ではここでしか飲めないクラフトビールや厳選した日本酒などお酒のラインナップも豊富です。白と黒を基調にしたモダンな店内にはバーのようなカウンター席もあり、おひとりさま利用もおすすめ。好みを伝えるとおすすめのお寿司を握ってくれますよ。
寿司は「お任せ4貫」が900円ととてもリーズナブル。厳選して仕入れている「知床牛のminiステーキ」(50g〜・1,300円〜)や「知床牛レアビフカツ」(1,300円)もおすすめです。食材の宝庫・網走の新鮮な食材をリーズナブルに堪能してくださいね。
- 住所
- 北海道網走市南四条西1-8-1 第1セゾンビル2F
- 電話番号
- 0152-67-7699
- 営業時間
- 平日17:30~25:00(L.O.24:00)
金曜日・土曜日・祝前日17:30~26:00(L.O.25:00) - 定休日
- 日曜日(月に1回月曜不定休あり)
メルヘンの丘
豊かな大地に咲き誇る色とりどりの花や、どこまでも続くのどかな田園風景など、オホーツクには北海道の自然を楽しむことのできる絶景ポイントが多数あります。「メルヘンの丘」は女満別空港から車で10分程のところに位置し、いかにも北海道らしい広大な田園風景が撮影スポットとして人気です。夕暮れ時には丘全体がオレンジ色に染まり、幻想的な景色にうっとり。7本のカラマツが並ぶ絵本のような風景は、今では全国的にも有名なビュースポットになりました。
近くには「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」もあり、名物のご当地グルメやソフトクリーム、地域特産の野菜や魚介類なども販売しています。「メルヘンの丘」とあわせて訪れるのもおすすめです。
- 住所
- 北海道網走郡大空町女満別昭和
- 電話番号
- 0152-74-4323(オホーツク大空町観光協会)
北見
オホーツク圏最大の都市・北見。グルメや地ビール、水族館、温泉など、見どころがたくさんある街です。「カーリングの聖地」とも呼ばれる常呂町は、日本最大の汽水湖である「サロマ湖」やオホーツク文化独特の遺跡など、カーリング以外にも観光スポットが盛りだくさん。ここでしか楽しめない魅力満載の北見市で、おすすめの観光スポットをピックアップしてご紹介します。
北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館
「北見ハッカ」は、昭和14年の全盛期には世界のハッカ市場の約70%を占め、現在の北見の礎を形成する重要な産業でした。このハッカ産業に大きく貢献した「ホクレン北見薄荷工場」の研究所として建てられた施設が、現在「北見ハッカ記念館」として一般公開されています。ピンクの壁にミントグリーンの窓枠が可愛い建物の内部では、かつての工場で使われていた機械類や、工場のジオラマが展示されています。
隣の「薄荷蒸溜館」ではハッカの蒸溜実演が行われており、一歩足を踏み入れるとハッカの爽やかな香りが。売店では様々なハッカ製品が購入できます。食べ物やミントティーなどの飲み物、バスソルトまで、どれも香り爽やかなハッカ製品は、お土産にもおすすめです。
- 住所
- 北海道北見市南仲町1丁目7-28
- 電話番号
- 0157-23-6200
- 営業時間
- 5月1日〜10月21日 9:00〜17:00、11月1日〜4月20日 9:30〜16:30
- 定休日
- 月曜日、祝日の翌日 (月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)(金・土曜日が祝日の場合は開館し、翌日も開館)、 年末年始
- 備考
- 入館無料
ワッカ原生花園
オホーツク海とサロマ湖に面する海岸草原「ワッカ原生花園」。北海道遺産にも選定されている、日本最大級の原生花園です。幅200〜700m、長さ約20kmの「ワッカ原生花園」には、四季折々に300種類以上の美しい花や植物が見られます。園内は自然保護のため、車の乗り入れは禁止。東岸にある「ワッカネイチャーセンター」でレンタサイクルをし、ゆっくりと自然散策を楽しむのがおすすめです。
同じ常呂町には「オホーツク沿岸古代遺跡群」として「常呂遺跡」も北海道遺産に認定されており、あわせて“北海道遺産めぐり”をするのも楽しい観光の仕方です。
- 住所
- 北海道北見市常呂町栄浦
- 電話番号
- 0152-54-3434(ワッカネイチャーセンター)
- 営業時間
- 4~5月・9〜10月 8:00〜17:00、6〜8月 8:00〜18:00
- 定休日
- 期間中無休
オホーツクビアファクトリー
クラフトビールを楽しめるレストランと醸造施設が一体となった「オホーツクビアファクトリー」。地元素材をふんだんに使った料理を地ビールと共に楽しめます。ランチタイムにはご当地メニューの「オホーツク北見塩やきそば」(1,400円)を。玉ねぎをはじめ、色あざやかな野菜と大きなホタテで満足感たっぷり。濃厚な味の決め手はオホーツク海の天然塩です。地域食材が堪能でき、マストで食べたい一品。他にもグランドメニューには「北見産まるごと玉葱カレー」(1,350円)、生産量日本一を誇る白花豆を使った「白花豆のハーブサラダ」(1,050円)、「ホタテ塩焼き」(750円)、「北見産和種ハッカ ダブルチョコミントアイスパフェ」(880円)など、北見らしいメニューが勢揃い。
オホーツクビールは「エール」、店舗限定の「エール【ろ過前】」、「ピルスナー」、「ヴァイツェン」「マイルドスタウト」(各グラス580円、ジョッキ860円)の5種類。出来立て地ビールの美味しさは格別ですよ。
- 住所
- 北海道北見市下山2丁目2-2
- 電話番号
- 0157-23-6300
- 営業時間
- 11:30〜22:00(L.O.21:30)
- 定休日
- 月曜日、年末年始
【一人旅おすすめ宿】北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート
網走湖に突き出た呼人半島の高台に建つ、『北方民族+オホーツク文化』をデザインコンセプトにした「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」。メインラウンジは古代オホーツク民族の竪穴住居をヒントにしたしつらえ。大鷲や鯨のオブジェに囲まれて炎を眺めると、まるで古代にタイムスリップしたような気分を過ごせる特別なリゾートです。
一人旅専用のプランは、「【気ままに一人旅】オホーツクの幸をバイキングで愉しむ♪バイキングプラン」などがあります。バイキングレストラン「COTA」では、新鮮な魚介類やお刺身、鉄板焼等、オホーツクの山と海の幸を活かした約70品のオホーツクバイキングが堪能できますよ。
お部屋は、広々とした空間でくつろげる和モダンタイプの「洋座室」や、呼人の丘の雄大な風景を眼下に望む「和洋室」などからチョイスが可能。古代オホーツク文化のテイストが取り入れられたおしゃれな客室は、オホーツクエリアの旅の拠点にぴったりです。呼人の森を仰ぐ大浴場のほか、体の中からじんわりと温まって心地よい汗を流せる岩盤浴も無料で利用できます。
- 住所
- 北海道網走市呼人159
- 電話番号
- 0152-48-3211
- 営業時間
- チェックイン15:00〜19:00、チェックアウト10:00
オホーツクの豊かな自然を全身で感じる一人旅
世界自然遺産知床をはじめとした、豊かな自然景観に恵まれるオホーツク。ここでしか味わえないグルメや絶景の旅、独自に発展した文化など、見どころが満載のエリアです。周りに気兼ねなく、気の向くままにのんびりと観光を楽しめる一人旅で、自分だけの思い出作りをしませんか?魅力たっぷりのこのエリアで、思いっきりリフレッシュできる一人旅を楽しんでくださいね。