【本当は教えたくない!】函館おすすめ観光スポット&グルメ
北海道の観光地として常に人気である函館市。夏は花火大会・冬はクリスマスイベントなど季節によって様々な表情を見せています。
そんな函館市ですが、実は日本で最初の国際貿易港として開港しており、発展と共に多くの歴史的建造物が残されています。特にベイエリアにある、明治期に建設された倉庫や郵便局は、重厚感ある装いそのままに、現在は複合商業施設「金森赤レンガ倉庫」、「はこだて明治館」として活用されています。
また函館市は、多くのアニメ作品の舞台になるなど、観光客だけではなく、多くのアニメファンが聖地巡礼で多く訪れています。
そこで今回は、函館市の歴史と私がおすすめする観光スポット&グルメを紹介したいと思います。
函館の歴史
出典:函館市公式観光情報サイト「はこぶら」
太古の昔、現在の函館中心市街地あたりはまだ海の底でした。
しかし、火山の噴火によって島(函館山)ができ、その後島と半島の間に砂州が形成され、約3000年前には中央部分がくびれた独特の地形である「陸繋島(トンボロ)」が出来上がりました。(現在の市街地の主要部分はこの砂州の上にあります。)
この地に人が住みはじめたのは約5000年前頃からといわれており、現在も市内には国宝の中空土偶が出土した南茅部(みなみかやべ)地区の遺跡など縄文遺跡が多くの残されています。
月日は経ち1854(嘉永7)年、幕府は米国使節ペリーとの間に条約を結んで開国し箱館(函館)と下田を開港場としました。
ペリーは艦隊を率いて箱館にも来航し、「世界最高の良港」と絶賛しました。
1859(安政6)年には、通商条約の調印に伴い、横浜・長崎などと並んで開港され、アメリカ・イギリス・フランスなど西欧諸国との貿易が開始されました。
その結果、外国商人の往来が盛んになり、西洋文化の流入がその後の函館の街並みの景観を決定づけることになりました。
1868(慶応4/明治元)年、崩壊した江戸幕府の脱走軍と明治新政府軍との戦争「函館戦争」や明治・昭和時代の度重なる大火と復興を経て、第二次世界大戦後函館は観光都市として発展していきました。
ちなみに地名の由来は、室町時代の1454(享徳3)年津軽の豪族である河野政通(こうの まさみち)が宇須岸(ウスケシ:アイヌ語で湾の端の意)と呼ばれていた漁村に宇須岸館(うすけしだて)という城を築き、この館が箱に似ているところから「箱館」と呼ばれていました。
その後、1869(明治2)年に蝦夷が北海道となり箱館も函館と改められました。
ここからは私がおすすめする観光スポット&グルメを紹介したいと思います。
おすすめ観光スポット
日本最古の観覧車がある「函館公園こどものくに」
函館市青柳町に、公園・図書館・博物館・動物園・遊園地が一か所に集まってる「函館公園」という場所があります。いろいろおすすめしたい所がありますが、その中でも特におすすめしたいのが、遊園地「函館公園こどものくに」です。
開園は1956(昭和31)年5月5日で、1954(昭和29)年に行われた北洋博覧会のために製菓会社が五稜郭公園内に整備した「子どもの国」を函館公園に移設したものです。
北洋博物館とは、北洋漁業再開を記念して開いた博覧会で、第1会場の函館公園と第2会場の五稜郭公園を合わせて約36万平方メートルの敷地で行われ、なんと3億円の経費をかけて全会場に35館の展示館を建てました。
第1会場には、北洋漁業の現在・歴史・風物など豊富な資料で現実そのままに再現した北洋館をはじめ、水産館・貿易と海運館・外国館・東洋艦隊の旗艦ポーハタン号のへさきに立って入稿するペリー提督をパノラマにしたペリー記念館などがつくられ、電気・電波などの特設館と娯楽施設として野外劇場も設けられました。
第2会場の五稜郭公園には、観光館や生活科学館・科学の世界館などと児童文化館とともに遊園施設として子供たちが楽しく遊べる空間がつくられました。「函館公園子供のくに」の名物はやっぱり高さ10メートル・直径8メートル・ゴンドラ数8基の「観覧車」です。1950(昭和25)年に誕生し大沼公園で活躍していたもので、現存する日本最古の観覧車といわれています。
また、2019(平成31)年には国の有形文化財への登録が話題になりました。
観覧車からの景色はとても良く、天気が良いときに乗ると函館の海を眺めることができます。他にもタワーの周りをゆっくりと回旋する「飛行機」、2人乗りの椅子が周回するときに遠心力で振り回される隠れた絶叫マシンで評判の「ロータリーチェア」など、お子様はもちろん大人も楽しめる場所です。
- 住所
- 北海道函館市青柳町17-4
- 電話番号
- 0138-22-5039
- 営業時間
- 平日10:30~16:00
休日10:00~17:00
※営業時間は天候等によって変更になる可能性があります。本日の営業状況も併せて公式HPをご覧ください。 - 備考
- 料金
入園料 : 無料
切符1枚 : 350円
得々きっぷ(8枚) : 2500円
フリーパス(1日) : 2800円
※ゲームコーナーを除く
※1つの遊具につき、きっぷ1枚で乗車できます。
※0,1歳は無料ですが、付き添いの方のきっぷがかかります。
修学旅行生(小・中学校):観覧車無料
※函館の歴史を知ってもらうため、無料でご乗車いただけます。
※学習シートを配布しています。
※予約制ではありませんが、事前に日程を教えていただけますと幸いです。
見落とし注意!日本最古のコンクリート電柱
函館の有名観光スポット「金森赤レンガ倉庫」のあるベイエリアですが、その近くに私がおすすめするスポット“日本最古のコンクリート電柱”があります。
「ただの古い電柱でしょう?」「電柱なんて魅力ないでしょう?」と思ったそこの皆さん!実はすごい電柱なんです。
“日本最古のコンクリート電柱”は今から100年以上前の1923(大正12)年、元北海道拓殖(たくしょく)銀行函館支店が鉄筋コンクリート造りで新築された時に、その建物との違和感がないように、また、大火によって燃えないように北海道拓殖銀行が資金を提供し、函館水電株式会社(現北海道電力)が特別に建てたものです。
大きさは、底辺47センチメートル四方、上辺19.5センチメートル四方、高さ約10メートルの鉄筋コンクリート造りで、よく見ると円柱ではなく四角柱!!正確にいうと四角錐(しかくすい)で、先端にいくほど細くなっています。
当時の電柱は円柱の木造電柱が主流だったので、四角錐のような角錐形(かくすいけい)のコンクリート電柱はとても珍しい造りとなっています。また、現代のコンクリート電柱は円柱型(えんちゅうがた)なので、やはり角錐形(かくすいけい)のコンクリート電柱は珍しいのです。
そして、一般的にコンクリートの耐用年数は50~60年といわれていますが、“日本最古のコンクリート電柱”は100年以上経っている現在も使われてます!
“日本最古のコンクリート電柱”から間もなくして、函館水電は、その東側にもう1本、これに似た角錐型のコンクリート電柱を設置しました。
長らくこの2本の電柱は「夫婦電柱」(めおとでんちゅう)として多くの方に親しまれていましたが、1971(昭和46)年に道路改良工事がおこなわれ撤去されました。しかし、多くの方が2本の電柱が対となった、かつての姿を惜しむ声が多く寄せられ、1996(平成8)年 “日本最古のコンクリート電柱”の近くに撤去された角錐型の電柱を再現した、新たな電柱が再建されました。
函館に訪れた際には“日本最古のコンクリート電柱”も見に来てはいかがでしょうか?どちらも道の途中にあるので見逃し注意です!見に来た際には、近隣住民・車道に迷惑をかけないようにお願いします。
「日本最古のコンクリート電柱
- 住所
- 北海道函館市末広町15-1
- 備考
- 【交通】(車)JR函館駅から車で約5分
(電車)JR函館駅から市電5系統「函館どつく前行き」または2系統「谷地頭行き」で約5分、「十字街」で下車し、徒歩で約3分
(バス)JR函館駅から「元町・ベイエリア周遊号」で約9分、「金森洋物館・BAYはこだて前」で下車し徒歩約5分
おすすめグルメ
地元でも評判!函館で海鮮丼食べるならここ「味処きくよ食堂本店」
函館の海鮮が集まる場所といえば函館朝市。
どのお店もとてもおいしくてハズレがないのですが、その中でもおすすめしたいのが、1956(昭和31)年創業の老舗の「味処きくよ食堂」です。
開店当初は、函館朝市の仕入れ業者がよく出入りする、カウンター10席ほどの食堂として始まりましたが、素材へのこだわりと手頃なお値段で、地元の方だけではなく、口コミや、TV・雑誌・インターネット等をみた多くの観光客が訪れる人気店になりました。
「味処きくよ食堂」は本店・支店がある「朝市店」と「新千歳空港店」があり、本店は市場内仲通りに面し、平成19年7月に全面リニューアル(1階30席)をして営業をしており、本店より徒歩30秒ほどの場所に位置する支店は、市場内巴通りに面し、平成8年8月(一軒家2階建て(1階20席・2階40席)より営業をしています。
「朝市店」は黄色い看板に緑ののれんが目印で「きくよカラー」と言われており、スタッフのユニフォームも黄色のトレーナーに緑のエプロンなので、市場内を歩いていたらきくよ食堂のスタッフと一目で分かります。
「新千歳空港店」は新千歳空港国内線ターミナルビル3階の市電通り食堂街にあります。
雰囲気は和風&ハイカラで、店内はセミオープン型でテーブル席60席と店舗前には開放的なテラス席が12席あり、また空港内の回遊には便利な荷物置場も設けているので、ゆったりと愉しめるお店です。
メニューは海鮮丼を中心に、活イカ・炭火で焼いた焼魚・各種定食が揃っており、生の食材を使った海鮮パスタや海鮮ユッケぶっかけ丼など新メニューも提供しています。
おすすめは「三種お好み丼」2,580円(税込2,838円)です。
ウニ・イクラ・ホタテ・カニ・エビ・サケ・イカの中から好きな組み合わせで注文できる贅沢などんぶりです。
画像は【ウニ・イクラ・イカ】でイカはとても甘味があり、ウニは無添加の塩水ウニを使用、自家製のイクラはほどよい塩味でおすすめの三種です。
- 住所
- 040-0063 北海道函館市若松町11番15号
- 電話番号
- 0138-22-3732
- 営業時間
- 6:00~14:00 (12月~4月は6:00~13:00)
- 定休日
- 年中無休(元旦は休業)
- 備考
- 【交通】JR函館駅西口より徒歩2分、市電函館駅より徒歩3分
伝統的建造物で味わう絶品スイーツ「茶房菊泉」
函館市元町にある港が丘通り。ソフトクリームの店などが軒を連ねるその中に、大正時代に建てられたという風情ある建物があります。現在は和風喫茶を営む店「菊泉(きくいずみ)」です。
函館市末広町に本店を構えていた1882(明治15)年創業の酒問屋「菊泉」。
その酒問屋の主と家族が住んでいたのがこの別邸で、1944年(昭和19)年に酒問屋を廃業した後も、1990(平成2)年までは住居として利用されておりましたが、函館市の伝統的建造物に指定されたことをきっかけにリノベーションが行われ、茶房として活用されることになったため、多くの方に楽しまれる空間になりました。
2023年に一度閉店してしまいましたが、2024年4月10日に趣を残したままリニューアルオープンしました。店内は和洋折衷の大正ロマンの風情があり、入って右手は和風の空間、入って左手は洋風の空間で趣のある部屋が並んでいます。
窓から見える景色を楽しむもよし、歴史館の展示室のような調度品が置かれた和室に座ってみるもよし、どちらのお部屋もおすすめです。
おすすめは「自分で焼くおだんごのセット」 1,254円(税込1,380円)です。七輪で自分の好みの加減に焼き上げ、お好みで北海道産粒あん・みたらしのタレ・北海道産きなこ黒蜜を付けて食べることができ、桜葉入りの香ばしい最中に粒あんやお団子をお好みで乗せて楽しむことができます。
このほかにも「自分で焼くおにぎりのセット」、「アイスクリームと最中のセット」、「ぜんざいと最中のセット」、「おもち風呂敷アイスクリーム」などがあり、すべてドリンクがセットになっています。セットのドリンクは次の中から好きな物を選ぶことができます。店内にはグッズ販売コーナーもあり、グッズの購入のみでのご来店も可能です。
温かい:緑茶、ほうじ茶、函館珈琲、抹茶、梅昆布茶
冷たい:緑茶、函館珈琲、函館牛乳、抹茶ラテ
※セットドリンクとは別メニューで単品のドリンクも提供されています。
- 住所
- 040-0054 北海道函館市元町14-5
- 電話番号
- 0138-22-0306
- 営業時間
- 10:00~17:30(ラストオーダー17:00)
- 定休日
- なし(休業日がある場合はHPでお知らせいたします 8月23日(金)は臨時休業とさせていただきます。 )
- 備考
- 【交通】八幡坂より徒歩2分、旧函館区公会堂より徒歩3分、函館山ロープウェイより徒歩7分
電車「末広町」電停下車 徒歩7分
後書き
今回は函館市の歴史と、おすすめする観光スポット&グルメをご紹介しました。
まだまだ函館市には魅力的な場所が多くあります。
是非函館市に訪れて、魅力的な場所を探したりや歴史に触れてみてはいかがでしょうか?