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美瑛町「西美の杜」バンクシー作品展示|旧西美小学校を活用した美術館ガイド

美瑛町「西美の杜」バンクシー作品展示|旧西美小学校を活用した美術館ガイド

美瑛町にある旧西美小学校の校舎を活用した美術館「西美の杜」。来館者の減少により2021年から休館していましたが、再開を望む多くの声を受け、再びオープンしました。
展示の目玉は、なんといっても正体不明の芸術家 バンクシー の作品の複製展示。館内には50点以上の複製作品が並び、「Devolved Parliament(退化した議会)」や「Girl with the Balloon(風船と少女)」など、世界的に知られる代表作も展示されています。
中でも「Girl with the Balloon」は、オークションで落札された直後、額縁に仕込まれたシュレッダーで作品が裁断されたことで話題となった作品。アートに詳しくない人でも、一度はニュースなどで見たことがあるかもしれません。

2026年も開催決定


こちらの美術館は冬季休館となっており、2026年の開館期間は5月1日から11月30日まで。富良野方面から旭川へ向かって国道を走っていると、左手に現れる大きな「BANKSY」の赤い看板が目を引きます。

筆者自身も以前から気になっていた場所で、昨年何度か訪れてみたものの、なかなか営業日に当たらず入館出来たのは、昨年開館期間ギリギリでした。というのも、営業日は金曜・土曜・日曜・月曜のみ。訪れる際は、事前に営業日をチェックしておくのがおすすめです。

なお、今回の記事内で使用している写真は、昨年度の開館期間中に撮影したものになります。

旧西美小校舎を活用した美術館


この校舎について調べてみたものの、詳しい来歴までは、はっきりとは分かりませんでした。とはいえ、外観・内装ともに非常に美しく、いわゆる“旧校舎”を想像して訪れると、その印象は良い意味で裏切られます。
木造校舎というよりも、最初から美術館として設計された建物のような完成度で、静かに作品を引き立てる空間が広がっていました。館内も丁寧に整えられており、展示空間としての完成度はかなり高く、建物そのものも鑑賞対象のひとつと言えそうです。

入館料は1,000円(中学生未満は保護者同伴で無料)となっています。

バンクシー(Banksy)とは?

バンクシー は、イギリスを拠点に活動する正体不明のストリートアーティスト。街中の壁などに、ステンシル技法を使ったグラフィティを描き、政治や戦争、資本主義などをテーマにした社会風刺作品で知られています。
その匿名性と強いメッセージ性から世界的な人気を集め、今では“最も有名な正体不明アーティスト”とも言われる存在です。
※ステンシルとは、型紙(シート)の切り抜かれた部分に塗料をのせ、文字やイラストを転写する技法。

館内には50作品以上が展示されている


館内には、Banksy作品の制作に携わった職人によって印刷された複製作品や、複製ステンシル作品など、50点以上が展示されています。そして、この美術館の大きな特徴が「写真・動画撮影が自由」ということ。さらに、SNSへの投稿制限もありません。

むしろ「#BANKSYBIEI」のハッシュタグを付けて、SNSで発信してもらえるとうれしいとのこと。気になった作品を自由に撮影しながら楽しめる、少し珍しいスタイルの美術館です。

「風船と少女」(Girl with Balloon)


「風船と少女」(Girl with Balloon)

アートに詳しくない人でも、一度くらいは目にしたことがあるかもしれない、バンクシーの代表作『風船と少女』(Girl with Balloon)。風に飛ばされた赤いハート型の風船へ、少女が手を伸ばしている姿を描いた作品ですが、見方によっては少女がハートを手放したようにも見えます。
愛や希望、そして失われた純真さを象徴しているとも言われる作品です。

さらに、この作品は2018年、サザビーズ のオークションで落札された直後、額縁に仕込まれていたシュレッダーによって作品が裁断され、世界的な話題となりました。

「Golf Sale」


「Golf Sale」

バンクシーの作品「Golf Sale」は、1989年の 六四天安門事件 で、戦車の前に立ちはだかった「タンクマン(無名の反逆者)」をモチーフにした作品。平和や抵抗をテーマにした、強いメッセージ性を持つステンシルアートです。
作品では、資本主義や戦争への批判と同時に、不正に立ち向かう抗議者への賛辞も込められていると言われています。

ニュース映像などで、一度は目にしたことがある人も多いであろう、戦車の前に立つスーツ姿の男性。その印象的なシーンをモチーフにした作品だけに、個人的にも強く目を引かれました。

ラブ イズ イン ジ エアー(LOVE IS IN THE AIR)


ラブ イズ イン ジ エアー(LOVE IS IN THE AIR)

バンクシー作品と聞いて、この「LOVE IS IN THE AIR(ラブ イズ イン ジ エアー)」を思い浮かべる人も多いかもしれません。バンクシーを象徴する代表作のひとつと言っても良さそうです。

1960年代の反体制活動家を思わせる人物が描かれていますが、その手にあるのは火炎瓶や石ではなく、一束の花。暴力ではなく平和的な手段による変革を訴える、強いメッセージ性を持った作品です。
さらに、「傍観者になるな」「行動を起こすのはあなた自身だ」という思いも込められていると言われています。

体験してして知るバンクシ―の魅力


この作品の前には帽子と花束が用意されていて、作品になりきった写真を撮ることができます。もちろん筆者も挑戦。嫁さんに撮ってもらいましたが、これがなかなか難しい。ただポーズを取るだけでは、まったく躍動感が出ません。
かといって、本当に投げる勢いで動くと写真がブレてしまう。ストロボを使うと雰囲気が変わってしまい、なかなか思うようにいきません。結局、静止しながらそれっぽく見える角度を探し続け、何枚も撮ってようやく完成したのがこの一枚です。

実際に真似してみると、バンクシー作品の持つ独特の躍動感や構図の凄さを改めて実感。“シンプルなのに強烈に印象へ残る”という、バンクシー作品の魅力を体感できました。


西美の杜美術館

住所
上川郡美瑛町字留辺蘂第2
営業時間
10:00~16:00
備考
営業日: 金曜・土曜・日曜・月曜日のみ開催
※祝日は開催している場合あり。最新情報は公式案内を確認してください。

この記事を書いたモウラー

モウラー

も〜ちゃ

北海道旭川市で食べ歩きを楽しむフリーライター。
地元の有名店から隠れた名店など年に400軒ほど行きます。
特にディープで面白いお店を好む傾向あり。
ランチから居酒屋、昼飲みまで幅広く動くタイプ。
時にJRやバスで地方へ飲みに行く。
モウラでは主に地方へ出た時の事を記事にして行こうと考えております。