【札幌】何条何丁目まである?〜最小最大の条丁目〜消えた条丁目?!
ブラサトルこと和田哲さんは、札幌を中心に北海道の地理・歴史が大好きな"街歩き研究家"。
NHKのテレビ番組「ブラタモリ」の札幌編に案内人として登場したあの方といえば、お分かりの方も多いのでは?
MouLa HOKKAIDOでは、ステレオタイプではない道内各地の情報を発信してくれる仲間として、今後公開を予定している特集記事のひとつ"もうらの村"に和田さんを"村びと"のひとりとしてお招きしました。
まずは和田さんの紹介を兼ねて、彼のYouTubeチャンネル「ブラサトルチャンネル」の中から、人気のあるコンテンツをダイジェストでいくつかご紹介していきます。
今回は「札幌の条丁目の全て【条丁目シリーズ一気見版】」をピックアップ!
札幌の条丁目は東西南北、何条何丁目まである?
札幌の東西南北それぞれの条・丁目、一番端っこはどこまであるかご存知ですか?
答えは…
南:南39条まで、以降は川沿。この最南端の南39条は西10・11丁目しかありません。
北:北51条までで東2〜10丁目、飛んで14・15丁目まであります。
西:最西端は北30条西30丁目までになり、西30丁目はこの北30条にしかありません。
東:東も同じく30丁目まで。そして東30丁目は北37条にしか存在せず、ここが最東端。
札幌の最小最大の条丁目は?
最小の条丁目
最小の条丁目は「南10条西2丁目」!
パークホテルの前にある道路の分かれ道の間にある小さな分離帯のような、中洲になった区画に石碑が建っている場所に独立した住所が割り振られているんです。当然住民は"0人"。
上の画像でも分かる通り、標準的な区画サイズと比べると極小サイズなのが一目瞭然です。
最大の条丁目
対して最大の条丁目は「北16条西16丁目」…そうです!札幌競馬場が1ブロックなのです!!
競馬場ゆえ道路で区切ることができないからと思うものの、北大構内は細かく条・丁目で分かれています。札幌 条・丁目の不思議。
消えた西19丁目と北29条
南3条以南には西19丁目が存在しない?!
南3条から南のほうでは、西20丁目の隣が西18丁目…なぜ??
これは、昔の自治体の境界線の名残りなんだそうです。
このエリアは旧札幌区と旧山鼻村の境界線で、前者の碁盤の目は創成川に、後者は方位磁石の北に合わせて区画が形成されていました。
また、向きだけでなく、丁目の間隔が異なるため、西12丁目からズレています。これを座標軸の観点から、貫通した道路が通るところで合わせなければなりません。これが西20丁目通に当たるため、旧山鼻村の境界線であった南3条以南は西18丁目の隣が西20丁目となっている理由なんだそうです。
東区には北29条が無い!!
先のお話と同じようなケースで、東区には北29条がありません。
このエリアは昔は農村でした。土地は農家それぞれの所有であり、区画整理で土地が削られる農家が出てしまうという問題があり、完全な等間隔で道路をひくことができませんでした。
さらに西側・東側で区画整理をした時期が違い、東西を貫通させる道路がなかなかできませんでした。その後、北26条・北34条が貫通し、その間にも道路をひいていった結果、東側が1本少なくなることに。そこで、旧札幌村と旧札幌市の境界線であった北30条で調整をしたのでは?というのが和田さんの見立てだそうです。
最後に
和田さんのYouTubeチャンネル「ブラサトルチャンネル」のこの回では、条丁目の歴史やなりたち、同じく碁盤の目の区画になっている京都との比較、日本をすべて条丁目で表した場合どうなるのか?などといった内容も。興味のある方は、ぜひ動画もチェックしてみてください!