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更別村の樹氷が美しい冬|十勝の絶景とカフェ「e-tonne」・「ニシヤマ」・「パン舎」を訪ねて

更別村の樹氷が美しい冬|十勝の絶景とカフェ「e-tonne」・「ニシヤマ」・「パン舎」を訪ねて

更別で樹氷を。「樹氷」は、凍てつく美しさを表現する、特に現代俳句の冬の季語にもなっています。十勝晴れの日、更別の樹氷は眩く輝きます。樹氷と日高山脈全体が一望できる風景を楽しみながら名店を訪れ、ぜひ舌を歓ばせる機会に。

樹氷に輝くガラスの世界とグルメな冬の更別へ

透明なキラキラ感は早朝だけ


川が近いからか晴れた朝に樹氷が見られます

更別で痛いほどの寒さにも慣れてきたある朝、普段とは風景が異なっていました。帯広空港に朝イチのフライトめがけて出かけたとき、車から降りてみると、一帯が透明感抜群に輝いていて、別世界でした。2月アタマに降った雪は、当日には木々の枝の上に層をなしていたのですが、翌朝に見ると、光を反射する別のものになっていました。それが樹氷であると、地域の方にお聞きしました。

十勝でのパウダースノーの降雪日数は減っています


透明な光に誘われて撮った写真には雪の結晶が写っていました

移住してきた2020年の冬から数えると5回、十勝の冬を体験しました。確かに気象庁のデータ(2020-2025年度、その年の11月から翌年3月まで3cm以上の月別降雪量に基づく)では、2021年に例年の2倍の降雪値がある以外は、毎年の降雪量はそれほど変わっていません。ですが、実感としてパウダースノーの雪が積もり、降り続く日数は減少していて、ボタ雪の日が増えています。

勢雄は樹氷の撮影スポットです


六花と別名で呼ばれる結晶が樹木に垂直についていた樹氷

更別村には樹氷スポットがあり、近づいて木々を見ることができます。ただし、ボタ雪になるほどの暖かさでは樹木に結晶は残りません。樹氷は早朝を過ぎると、気温の上昇と太陽の熱によってとけてしまいます。

日高山脈が電柱なしでパノラマの広がりで見えます


今の時期、樹氷の美しさもおすすめですが、天候に恵まれたなら、昼間の時間を街中で過ごして、日中の日高山脈をご覧になってはいかがでしょう?特に午後4時から日高山脈に日が沈むまでの1時間は青い雪景色が妖しくオレンジ色がかります。

一服するなら「e-tonne」おみやげは「お菓子のニシヤマ」と「パン舎」で

カフェ「e-tonne」でひと休み


更別村に2020年10月にオープンした「e-tonne」。店主は、10年間、村内の交流施設でカフェ運営のボランティアをしていて、特に障がいのある人たちの働く場をと、自ら開業しました。冷たい空気に晒され痺れるような寒さの時には、大通り商店街で暖かい日差しが入る窓側に腰掛けて。太陽光を受けながら、透明に輝く「更別すももパフェ」をフェアトレードのコーヒーと一緒に。


人気のスコーンのほか本や雑貨などの販売もしています

お店の名前の由来は、「えーっと、ね」との日本語から「e-tonne (エトネ)」と名付けられました。ちなみに、フランス語の「驚いた!」を表す動詞過去分詞`étonné`の音と偶然にも同じなんです。ドキッ!


2月から3月にディスプレイされる必勝達磨


e-tonne

住所
北海道河西郡更別村字更別南1線91-18
電話番号
0155-66-7575
営業時間
9:00~18:00
定休日
月・火曜(不定休あり)

「お菓子のニシヤマ」で生ケーキはいかが


フランス、オーストリアを筆頭に外国から訪れた友人たちが絶賛したベリータルト

更別村では時々マイナス25℃以下を記録しますが、そんな極寒の冬でもフレッシュなフルーツを使った抜群に美味しいケーキが食べられるは嬉しいこと。「お菓子のニシヤマ」は、スタンダードなケーキ、創作ケーキ、いずれも大変美味。隠れた名作としてはイチゴクリームで包まれた「ショートケーキ」があります。

ですが、なんと言ってもおすすめは「ベリータルト」!ラズベリーを筆頭に4種類のベリーがタルトの上にびっしりとのっていて、お口の中に幸せ感が広がります。新作の「チョコレートと紅茶のムース」には、中に木苺のジュレが入っていました。


タイミングがあえばガラスの向こうの作業台でショートケーキを作っているパティシエに出会えます


こちらは酸味がしっかりしているアップルタルト


お菓子のニシヤマ

住所
北海道河西郡更別村字更別南1線91番地31
電話番号
0155-52-2065
営業時間
9:00~19:00(日・祝は18:00まで)
定休日
月・火曜
備考
季節ごとに新作スイーツが披露されています。

パン職人の心意気がひかるラインナップの「パン舎」


早く行かないとパンの選択肢がなくなる人気のお店

運良く金曜日か土曜日に来れて、しかも午後まで時間が取れるなら、「パン舎」に立ち寄ってみてください。食パン・フランスパン・エピからクリーム・ドーナツまで色々ありますが、先日はタイミングよく、焼きたてホカホカの「ライ麦パン」が買えました。

ライ麦パン自体はけっこうどこでも買えますが、焼きたてとなると、更別村の「パン舎」が初めての体験でした。一般的には数日寝かせた方が美味しいと言われる「ライ麦パン」ですが、ふんわりしながらも酸味がある焼きたてから、酸味が強くなり硬くなった状態まで味の変化を楽しむ、スローライフについて考えるいい機会になりました。


ライ麦パンは時間が経つにつれてしっとり、緻密な食感が強まります


高級食パンの流行にも左右されなかった一徹な職人のパンに出会えます


パン舎

住所
北海道河西郡更別村字更別南2線98-34
電話番号
0155-52-2897
営業時間
11:00~19:00(売り切れ次第閉店)
ただし、一般のお客様への販売は金・土のみ
定休日
月・火

さいごに

6年かけて知った雪の日が楽しくなる十勝。
更別町には他のどこにもない、目を見張る光景と美味しさがありました。
冬の特別な瞬間をめがけて、一度訪れてはいかがでしょう?


この記事を書いたモウラー

モウラー

ヨウコ

旅が好きです。島好きが高じてフランス領の小さい島や日本の南島を訪れインタビューに没頭していたら、50歳半ばで結婚、十勝に住む機会が飛び込んできました。
出会いって思いがけずやってきます。
油を売って見つけた友人との十勝をご紹介します。