【レポート】未来劇場で体験する『札幌国際芸術祭2024』~未来を体験し、考え、行動へ
1月20日から未来劇場(東1丁目劇場施設)、北海道立近代美術館など札幌市内6会場を中心に始まった『札幌国際芸術祭2024』。
メイン会場の一つである『未来劇場』での体験についてご紹介します!
札幌国際芸術祭2024~未来に向けての挑戦~
3年に一度開催される本イベントの今年のテーマは「LAST SNOW」です。
世界的なパンデミック、分断、紛争、戦争など、絶え間ない危機の中で生きている私たち。この芸術祭では、そのような未来の地球、社会、コミュニティー、生活のための変革と創造に焦点を当てて作品を通してメッセージが投げかけられています。「LAST SNOW」は、このような未来に向けた創造と行動を呼びかけるもので、副題は「はじまりの雪」です。
また、この芸術祭では、北の大地で独自の文化を築いてきたアイヌの言葉でも副題をつけています。雪を意味する「ウパㇱ」を語源に考えられた「ウパㇱテ」には「雪とともに未来に向けて走り出してみる、雪を通して互いに気づきあってみる」という今回のテーマに相応しいイメージを重ねられています。
未来劇場~未来を体験し、考え、行動する~
東1丁目劇場(旧四季劇場)全体を使った作品展示
長らく劇場として使用されてきた東1丁目劇場施設を、アートを通して未来を体験し、考え、行動するための芸術祭の拠点として「未来劇場」と名付けられています。
この未来劇場では、劇場のステージ・客席を含め会場全体を使って大きく19の作品が展示されています。
未来劇場発見マップを手にスタート
今回は、個別鑑賞券を購入し、入場しました。(複数会場行く方は、パスポートがお得です。)
入り口でガイドブックの他、未来劇場発見マップを受け取り、マップに従って回りました。
未来への旅を体験
この会場では「タイムトラベル」から始まり、「未来の風景」、「時空の錬金術」、「100年後の物語」、「今ある危機」、そして「未来ラボ」へと続くストーリーが展開されます。
作品の一部を抜粋して写真で紹介します。
命を吹き込まれた動く作品も
作品の中には、動く作品たちも。
動きがあるとよりその作品のメッセージが伝わってきます。
無限の穴/チェ・ウラム[韓国]
In motion/後藤 映則[日本]
Red/チェ・ウラム[韓国]
未来ラボでは実際に体験も
未来ラボでは、AIに向けて手紙を書いて返事をもらえる「WRITING THE FUTURE」、他の方が書いた絵から連想する絵をかいて繋げていく「Last Ink」、プログラミングで雪の結晶を書いて劇場内のスクリーンに雪を降らせる「自分だけの雪の結晶、ゆきフレーム」といった体験コンテンツもあります。
私は、「Last Ink」を体験しペンタブで絵を描いてきました。
NFTスタンプラリー~時空を超える~
会場内に設置されたQRコードを読み取って、会場限定のNFTを集めるスタンプラリーも開催。
ブロックチェーンなどのテクノロジーでアートの課題解決に取り組む「スタートバーン株式会社」が提供するスマートフォン向けアプリ「FUN FAN NFT」で各アーティストのNFTを集められます。
事前に登録していたこともあり、NFTの取得はサクサク。
各スポットでQRを読み取ると、どんどんNFTが追加されていきました。
各NFTの中には、アーティストの作品画像や本芸術祭に向けたインタビューなどが付与されていて、会場を出た後も振り返ることができる工夫がされていました。
札幌国際芸術祭2024の魅力と期待
未来劇場では、アートを通して特に環境・社会・未来を考えさせられる作品が多い印象を受けました。また、会場内の各スペースを大きく使った作品が多く、そのインパクトも特別な体験だと感じました。
3年に一度、札幌で世界の最新アート作品に出会える貴重なアートイベント「札幌国際芸術祭2024」。
未来に向けての一歩の踏み出すきっかけに行ってみてはいかがでしょう?
未来劇場の会場情報
- 住所
- 札幌市中央区大通東1丁目10
- 営業時間
- 10:00〜19:00(*雪まつり期間は10:00〜21:00)
入館は閉館の30分前まで - 定休日
- なし
- 備考
- 【会期】
2024年1月20日(土)〜2月25日(日)
【アクセス】
JR札幌駅/地下鉄南北線 さっぽろ駅から徒歩15分
地下鉄東西線、南北線、東豊線 大通駅より徒歩6分
【駐車場】
無し