東川町郷土館|日本最北の路面電車「旭川電気軌道」を展示・入館無料で実際の電車に乗り込める!

東川町郷土館|日本最北の路面電車「旭川電気軌道」を展示・入館無料で実際の電車に乗り込める!

現在、北海道で路面電車が運行しているのは札幌市と函館市だけです。しかし、かつて旭川と東川の間には、日本最北の路面電車が走っており、通勤通学の足や農産物の輸送に活躍していました。

「東川町郷土館」の建物の中には、実際に使用されていた電車が展示されていて、車内に乗ることもできます。

旧役場庁舎を利用し東川町開拓の歴史に関する資料を展示


町役場だったとは思えないようなモダンなデザインの建物

「東川町郷土館」として利用されている建物は、昔の東川町役場庁舎です。昭和55(1980)年に新しい庁舎が建てられましたが、建築技術や様式が当時としては珍しいことから、現在の場所に移動して郷土館として保存されています。

建てられたのは、太平洋戦争が終わって間もない昭和24(1949)年。物資が不足している時代に、住民たちが木を伐採し運び出すなど苦労して建てたそうです。

東川町の歴史・文化・自然に関する資料を展示


木造2階建ての館内には、1階は「東川の昨日・今日」「忠別原野の開拓」「東川の発展」、2階は「自然とのふれあい」「幌倉沼の墳墓群」をテーマにさまざまな資料が展示されています。


開拓時代の拝み小屋

東川の歴史は、明治28(1895)年に香川、富山、愛知、徳島県などから80世帯が入植したのが始まりです。館内には、入植者がササやカヤなどで建てたという「拝み小屋」が再現されていますが、北海道の厳しい冬の寒さを、この小屋で過ごすのは大変だったでしょうね。

日本最北の路面電車の実物を展示


「東川の発展」のコーナーには、旭川四条と東川の間を実際に走っていた路面電車が展示されています。旭川電気軌道が、初めて路面電車を走らせたのは昭和2(1927)年。当時は日本最北の路面電車でした。

それまでは馬車で片道3時間30分かかっていたのが、わずか45分になって米などの農産物の輸送や通勤通学に活躍。しかし、自動車の普及や道路整備によって必要性が無くなり、昭和47(1972)年に廃止されました。


モハ100形の車内


モハ100形の運転席

展示されている車両は、最後まで活躍した「モハ100形」。車両の中に入ることができて、運転席や当時の車内広告なども間近で見れます。「モハ100形」は、全長12mの小型電車ですが、それほど広くない旧庁舎の中にすっぽりと入っているのに驚かされます。どうやって入れたのでしょうね。

車両の他にも、旭川電気軌道に関する資料や写真が多数展示されていて、鉄ちゃん(鉄道ファン)にはとっては必見の場所。実際に道外から見にくる方もいるそうです。

企画展「北の縄文と東川の縄文」が開催予定


幌倉沼の墳墓群

2階には「自然とのふれあい」と「幌倉沼の墳墓群」のコーナーがあり、幌倉沼の墳墓遺跡から発掘された縄文晩期から続縄文の土器や石器など、貴重な資料が展示されています。

6月14日(日)~8月9日(日)には、企画展「北の縄文と東川の縄文」が開催され、6月末までは千歳市美々で出土した本物の土偶も展示されます。


「東川町郷土館」へのアクセス

「東川町郷土館」があるのは、現在の東川町役場のすぐ裏手。

「道の駅ひがしかわ道草館」からは、約500mで徒歩わずか2分ほどです。入館料無料なので、道の駅に立ち寄った際に合わせて見学してみてはいかがでしょうか。



東川町郷土館

住所
上川郡東川町東町1丁目16-2
電話番号
東川町教育委員会 生涯学習推進課 0166-82-2111
備考
開館期間:5月1日~6月30日 日曜のみ開館、7月1日~8月31日 月曜休館、9月1日~11月3日 日曜のみ開館※冬期間(11月~4月)は休館
開館時間:10:00~16:00
入館料:無料


この記事を書いたモウラー

モウラー

都良(TORA)

旭川市在住のフリーライター。旭川を中心に北海道の市町村のそれぞれの魅力を発信して応援。
資格:北海道観光マスター・旭川大雪観光文化検定1級