【札幌】ポケモン×工芸展の必見展示8選|北海道立近代美術館で見るべき作品を徹底解説【2026年】

【札幌】ポケモン×工芸展の必見展示8選|北海道立近代美術館で見るべき作品を徹底解説【2026年】

2023年3月に石川県で開幕した「ポケモン×工芸展‐美とわざの大発見‐」が札幌に上陸し、早くも一ヶ月が経過しました。注目を集めている展示も公開終了まであと一ヶ月ほど。以前から気になっているけど、まだ観ていない方もいるのではないでしょうか?今回は、そんな方に向けて、展示会場の様子や展示内容、ぜひ肉眼で観てほしい必見の展示を詳しくご紹介します!

「ポケモン×工芸展‐美とわざの大発見‐」の展示について

ポケモン×工芸展の展示について、簡単にご説明します。
工芸作家は総勢20名、90点以上の作品が展示されます。若手から人間国宝まで、様々な職人の精緻な工芸技術が詰まったポケモン作品を鑑賞できます。

また、一部の作品は前期(4月25日〜5月24日)と後期(5月26日〜6月21日)で入れ替わります。前期を観た人も後期で新たに楽しめる作品があるのは嬉しいですね!

工芸品の種類はバラエティーに富んでおり、陶芸、漆工芸、木工、金工、染織など。様々な技術と工夫の結晶で作られたポケモン作品は目を奪われるものばかりで、ポケモンファン必見の展示です。伝統的な手法で作られたものから3Dデータを活用したものもあり、工芸の「今」を知ることもできます。

来場客は10代や20代の方が多めの印象でしたが、小さなお子様を連れた親子、ご年配の方、海外の方も見かけました。国境を越えて、幅広い世代が足を運んでいる様子でした。

ポケモン×工芸展の楽しみ方

ポケモン×工芸展の楽しみ方はさまざまですが、「せっかくならとことん楽しみたい!」という方は以下のような鑑賞の仕方はどうでしょうか?

ポケモンファンとして作品を楽しむ

まずはポケモンファンとして作品を心ゆくまで楽しみましょう!超絶技巧で再現されたポケモンたちは、テンションが上がること間違いなしです。

五感を総動員して超絶技巧を感じる

展示会場では、「あの素材からこんな造形になるの?」「こんな細かい作りなのか!」と驚くことがあるはず。気になった作品はじっくり観察して、作品のオーラに浸ってみましょう。

事前に工芸を調べてみる

事前に工芸を調べて技法や作品の傾向などの特徴を知っておくと、より展示を楽しめます。一般的な作品を知っておくと、展示会場で同じ技法の作品を見たときの衝撃も変わってきます。

ポケモン×工芸展は、ポケモンに詳しくなくても、工芸品をあまり知らなくても楽しめます。気負わずに自分のペースで鑑賞しましょう!

ポケモン×工芸展の必見展示

次に、ポケモン×工芸展の必見展示をご紹介します!独断ですが、これから展示に行く方に肉眼でじっくり観察して欲しい作品をまとめてみました。

風格を感じた作品

ダイナミックで堂々としたもの、威厳を感じさせるものなど、ポケモンのかっこよさを表現した作品が多く展示されていました。中でも、特に圧倒されてしまった作品を3点ご紹介します。

「フシギバナ」(作:今井 完眞)


今回の展示の顔にもなっているフシギバナ。実際に観ると重量感と質感に驚きます。皮膚のざらつきだけでなく、鋭く固そうな爪、ずっしりとした貫禄など、本当に陶芸作品なのかと疑ってしまうほどです。

展示の入り口付近に鎮座しており、「これから出会う展示作品は自分の中の工芸品のイメージを覆すかもしれない」と感じさせてくれます。

「サンダース」(作:吉田 秦一郎)


個人的に全展示作品の中で一番気に入ったのが、彫金作家の吉田 秦一郎さんによるサンダースです!鋭い眼差し、逆立って硬そうな体毛、飛びかかってきそうな低い体勢。無機質な金属でできているとは思えない、命が吹き込まれたような躍動感にあふれています。

「野生のポケモンが飛び出してきたら、きっとこういう感じなんだろうな」と圧倒されました。ぜひ、リアルなポケモンを体感しにきてください!

「香合 ホウオウ」「香合 ルギア」(作:桂 盛仁)


こちらは人間国宝に認定された桂 盛仁さんが手掛けた作品です。シンプルなデザインから日本的な余白の美が感じられ、心が静かに整うような凛とした雰囲気です。金属的な冷たさ、滑らかさと丸み、伝説のポケモンであるホウオウとルギア。この全ての要素がマッチしたせいなのか、掌ほどのサイズなのに強い存在感がありました。

香合は茶道具の一つで、お茶の席で拝見されたり香を焚いたり、場の雰囲気作りにおいて重要な役割を担います。こんな香合があったら素敵なお茶会になりそうですね。

可愛い作品

かっこいい作品だけでなく、つい顔が緩んでしまった可愛いポケモン作品もたくさんあるんです。実際に、会場内のあちらこちらで「かわいい~!」という抑えた歓声が聞こえていました。ここでは、可愛い作品のほんの一部をご紹介します。

「羊歯唐草文シェイミ」(作:植葉 香澄)


画像の右が「羊歯唐草文シェイミ」で、左の小さい方が「羊歯唐草文シェイミ茶碗」です。柔らかい着色と伝統的な模様、丸いフォルムが温かみと愛らしい陶芸作品。表情までもが愛おしい……!

伝統的な和柄が描かれているのに古臭くなく、ポケモンにレトロなキュートさを与えているように感じます。私はこの展示に来るまでシェイミを知らなかったのですが、あまりの可愛さにしばらく作品の前から離れられませんでした。

本物の可愛さを確かめてほしい作品の一つです。

「ピカチュウの森」(作:須藤 玲子)


天井から黄色いピカチュウ柄のレースがたくさん吊り下がっている「ピカチュウの森」。遠目から見ると黄色い何かがたくさんぶらさがっていて「何だろう?」とワクワクしますが、近くで見ると細やかすぎて仰天する楽しい作品です。

しかし、完成までの作業量を想像すると目の前が真っ暗になりそうに……。可愛さの裏には膨大な作業と根気が隠れています。気になる方は製作過程のコーナーもぜひチェックしてみてください!

「和」を感じる作品

伝統工芸技法で制作された作品が集結している展示ですが、特に「日本らしさ」を感じたものをピックアップしました。こうして日本独自のデザインをみると、世界各国の伝統工芸作家が作るポケモン作品も見てみたくなってしまいますね。

「飛翔」(作:福田 亨)


螺旋状に巻いた土台が、飛翔するホウオウの軌跡のようにみえる木工作品。土台に施された幾何学模様の麻の葉柄は、子供の成長や魔除けを願う日本古来の伝統的な柄。精緻なカットに魅入ってしまいます。

木のぬくもりと麻の葉柄に込められた気持ちが、温かい気持ちにさせてくれる作品でした。

琉球紅型着物「島ツナギ」(作:城間 栄市)


大胆な配色と鮮やかで明るい色彩の琉球紅型とポケモンが出会うと、こんなに可愛い着物になるようです。一般的に淡い色彩で落ち着いた雰囲気のデザインが多い印象の着物ですが、こちらは南国らしいポップな雰囲気です。袖を通すと元気になれそうな気がしますね。

工芸展では江戸小紋と友禅の作品も展示されています。染色技法によってガラッと雰囲気が変わる着物を楽しんでみてください。

「信楽壺/ファイヤー」(作:桝本 佳子)


信楽焼の壺とファイヤーが一体化している作品。壺からファイヤーに進化するようにも、ファイヤーが壺を壊して生まれてくるようにも見えます。私の壺と信楽焼の概念も壊れました。こんなにかっこいいだなんて……!

会場内の作者紹介文によると、作者の桝本 佳子さんは「炎と焼きものは切り離せない」と考えたのだそうです。ほのおタイプのポケモンをモチーフにした他の焼き物作品も素敵でした。

まとめ

ポケモンは空想上の生き物です。しかし、展示作品のポケモンへの深い理解や世界観は「もしかして私たちの世界に本当にポケモンがいるのでは?」と錯覚しそうになるほどでした。作家の方々が想像力と技術をフル動員してポケモンをいきいきと表現したからこそ、リアリティーを感じたのだと思います。まだ展示を観ていない方は、この感覚を体感してもらいたいです!

また、会場には今回取り上げられなかった魅力的な作品がまだまだたくさんあります。ポケモン×工芸展は、6月21日(日)まで!ぜひ、お気に入りの作品を探しに北海道近代美術館に足を運んでみてください!!


ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―

住所
北海道立近代美術館(札幌市中央区北1条西17丁目)
備考
開催日時|
前期:2026年4月25日(土)〜5月24日(日)
後期:2026年5月26日(火)~6月21日(日)
9:30〜17:00(入場は16:30まで)
※前期後期で一部展示替えあり
休館日|月曜
観覧料| 一般 1,700円 / 高大生 1,000円 / 小中生 600円(税込)

この記事を書いたモウラー

モウラー

空知里美

北海道大好き道産子ライター。読みやすく読者の疑問や不安に寄り添える記事作成を心がけています。
たくさんの素敵なことを発信していきます!