
【JRでGO!!】残暑に行く銭函ってすごく良かった
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スカッと晴れた空はちょっと天高く感じる季節、夏は意外に駆け足で去っていかないことも増えました。盛夏に身も心も焦がしてしまった人も、淡々と季節を過ごしてしまった人も、ちょっとだけ残暑を楽しんでみませんか!
やり方は簡単、小樽行きの電車に乗ります。BGMにはクレイジーケンバンドの「せぷてんばぁ」をイヤホンから流しつつ、約20分程度電車に揺られて銭函へ向かいましょう。夏の背中を追いかける・・・楽しいようで切なくもある雰囲気がたまらないんですよねぇ。
最近は「北の鎌倉」と称されるようになるほど、道内外から注目を集める銭函。ゆったり流れる時間に、あなたもきっと魅了されることでしょう。
まずは海だ。海水浴場に向かって歩いていくことに。
銭函と言えば海。夏場は海水浴で賑わいを見せますが、秋の足音が聞こえるわずかな残暑の海岸がまた良いのです。というわけで、駅から銭函海水浴場を目指して歩いてみましょう。
何にも考えず、スマホの電源なんて切っちゃいましょう。銭函に着く前に、帰りの電車の時間だけ確認しておけば大丈夫。良い写真なんて撮らなくたって良いんです、良い景色をしっかり目に焼き付けておきましょう。天気がイマイチでも、ちょっと生ぬるい風が心地よいですよ。写真には映らない美しさがあるというのが、少し大人になった最近、良く分かります。
クラシックなグルメを堪能:海銭亭
この数年で、銭函駅付近にはカフェを中心とした飲食店が増えつつあり、新たな空気感を楽しみに訪れる方も増えてきているそうです。そうは言っても、日常をサボるには「らしい」食事がマストです。私がふらっと入ったのはこちら。
海の幸がこれでもかと詰まった丼が堪能できる「海銭亭」で、上生ちらしをいただくことに。私も初めて訪れましたが、圧巻のボリュームに驚きを隠し得ません。札幌から約30分、散歩の延長線上にこうしたグルメが堪能できる幸福としか言いようがありません。
新しいお店に足を運ぶことも楽しみの一つですが、地元に根ざしたお店を体験するってとても大切です。住まう方々がどんな景色に魅了されているのかがよくわかりますからね!
お店の方のご意向により、価格やメニュー詳細などの紹介は控えさせていただきます。また、店内での座席の指定・動画撮影はNGとなっているため、ご来店の際は静かなお店づくりにご協力ください。本記事はお店の方へ掲載許可をいただいております。
- 住所
- 小樽市銭函2丁目1-10
- 営業時間
- 店舗HPにてご確認ください
- 備考
- いずれも売り切れ次第、時間前に閉店する可能性があります
ここってハワイでしたっけ?:ハワイアンカフェ バーニーズ(BERNESE)
いいえ、ここは銭函。ゴリゴリの日本海沿岸。8月の後半にも関わらず、この日は気温が30℃近くになり、ガチ残暑を体感。私が置き忘れた夏は、どうやら銭函にあったようです。そんなことをぼんやり考える道すがら、南国がありました。蜃気楼かと思いましたが、きちんと実在しています。
ハワイアンテイストで統一された佇まいが、ビーチらしさを一段と盛り上げてくれています。歩いて喉が渇いたので、ノンアルコールのハワイアンカクテルをオーダー。なにこれ、めっちゃおいしい。
イートインは1階と2階に分かれており、1階にはかわいい看板犬たちがご挨拶してくれます(5頭もいるそうな!)。2階は広々ゆったりスペースなので、景色と雰囲気も一緒に楽しめます(1席あたり300円の追加料金が生じます)。
数ある銭函の飲食店の中、私がピックアップした理由は「コナビール」が置かれていたため。ハワイと言えばオアフ島はホノルルが有名ですが、ひと際面積が大きいハワイ島も自然が多く残る素晴らしい場所。そこで生まれるコナビールが置かれている海沿いの飲食店は、北海道ではここ、バーニーズくらいではないでしょうか。初めてアリイドライブをぶらぶら歩いた時のことを思い出します・・・。北海道でコナの空気感に触れられる、貴重な本格的なハワイアンカフェはとっても貴重な場所ではないでしょうか。
なお、ドリンクだけでなく食事も充実しています。ガーリックシュリンプやポキ、アサイーボウルなどの本格グルメも堪能できるので、また遊びに行こうと思います(この日は既にお腹いっぱいでした)。
- 住所
- 〒047-0261 北海道小樽市銭函2丁目43−9
- 電話番号
- 0134-64-1108
- 営業時間
- 11:00~16:00
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合、営業の可能性あり)
- 備考
- 毎月の営業日はinstagramにてご確認ください。
はるばる来たぜ:銭函海水浴場
銭函駅から歩くこと約15分、バーニーズに寄った時間はノーカウント。夕刻、砂浜に到着。夏に忘れてきてしまったワクワクが、ここ銭函にあるような気がします。
何も考えず、海辺をぼんやり歩くもよし。遠くの水平線を見つめるもよし。自然に身を置くと、自分の中から日常がスーッと離れていくような気がするのは私だけでしょうか。
残暑と聞くと、なんだか野暮ったい印象ですが、考え方によってはまだ夏が楽しめるということです。数か月も経てば雨は夜更け過ぎに雪へと変わったり、もういくつ寝るとお正月なんて話になってくるのですから。ふわっと海辺に来られる、この残暑が私はちょっとだけ愛おしくも思えるのです。
取り立てて海に向かって叫ぶほどのことはなく、明日仕事を休まなければならないほどのセンチメンタルなことは何もないのですが、日常で積み重なった記憶のキャッシュを浜辺に置いて波にさらってもらう。たまにはそういう自分のキャッシュクリアも大事な作業だと思いませんか?
そして、来た道をまた戻っていきます。
電車を待ちながらゆっくり一杯どうですか:徳光珈琲 銭函店
小旅行の締めには、銭函駅前にお店を構える徳光珈琲 銭函店がオススメ。落ち着いた雰囲気はもちろん、火照った身体のクールダウンに最高です。私がお伺いした際は、夏色ブレンドという深煎りのアイスコーヒーをいただきました。
2階席からは銭函の風景を心地よく眺められ、穏やかな時間が流れていることをより実感できます。思わず電車を1本遅らせたくなる居心地と、確かなコーヒーの味わいとともに、小旅行の思い出をキュッと締めてくれるでしょう。
コーヒー豆の挽き売りも行っており、常時9種のレギュラーラインナップに加え、季節限定・店舗限定のものが数種類楽しめます。
今思うと、なぜコーヒーゼリーをいただかずに帰って来てしまったのか。うっかり心残り・・・でも、また行けば良いのです。銭函は、いつもそういう距離感に構えてくれています。
- 住所
- 〒047-0261 北海道小樽市銭函2丁目2−8 Plage Zenibako1F 2F
- 電話番号
- 080-7134-8245
- 営業時間
- 10:00-19:00(L.O.18:30)
- 定休日
- 年中無休(年末年始のみ休み)
- 備考
- 駐車場/店舗前4台+提携駐車場8台
じわじわ人気が高まる銭函。その魅力の本質は?
ふらっと遊びに行った銭函ですが、天気にも恵まれてとてもリフレッシュ出来ました。私にとっては非日常であるものの、当然ここは誰かの日常でもあります。非日常というのは、誰かの日常をちょっとお借りしているようなものかもしれません。だからこそ、穏やかに過ごす場所でもあるということでしょう。
そうした穏やかさに魅了され、移住される人も増えつつあるのだとか。北の鎌倉なんて呼ばれることも増えてきた昨今ですが「北に銭函あり」と誇るべきと私は思います。なんでかって、この穏やかさこそが銭函らしい魅力なのではないでしょうか。移住に本気になったら、駅前に立派な広告を出している脇坂工務店さんにご相談してみるのも良いかもしれません。
車でぶらりというのも良いのですが、駐車場の数も限られているので、ゆったり電車に揺られていくのがオススメです。夏の思い出を置いてくるも良し、駆け込みで思い出づくりも良し。そんなの全部忘れて、ぼーっとするも良し。ちょっと銭函へ、残暑を楽しみに行きませんか。