
【道内】昭和レトロな雰囲気で懐かしさに癒される名店3選
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昭和の時代を思い出させてくれる“レトロな飲食店”。そこには、最新のカフェやチェーン店にはない温かさと安心感があります。
古びた木のテーブルやソファ、懐かしいナポリタンやハンバーグ、そして漂うコーヒーの香り。どこか心が落ち着き、時間がゆっくり流れていくような感覚を味わえるのが魅力です。
北海道には、そんな昭和レトロな雰囲気を残しつつ、今も地元の人々に愛され続ける喫茶店や食堂が数多くあります。観光で訪れる方にとっても、地元民にとっても、ちょっと寄り道したくなる癒しの空間。
今回はその中から、「昭和レトロな雰囲気で居心地の良い飲食店」を3軒ご紹介します。
懐かしさに癒される3軒の名店
【美幌町】コーヒーショップ ん
なんと創業40年以上の老舗喫茶店
オホーツク地方・美幌町の街角に佇む「コーヒーショップ ん」。創業40年以上の歴史を持ち、地元の人々に長く愛され続けてきた喫茶店です。
店名のインパクトに惹かれて訪れる観光客も多く、今や美幌を代表する名物スポットのひとつとなっています。
外観は少しくたびれた印象ですが、店内はリニューアルされており落ち着いた雰囲気。年季の入ったソファは柔らかく、思わず長居したくなる座り心地です。
夏場の来店時には、ひんやりしたおしぼりにハッカの香りが漂い、暑さで火照った体を爽やかに癒してくれます。こうした細やかな心配りが、長年地元民に愛される理由のひとつ。
昭和の洋食だけどオリジナリティ抜群!
「コーヒーショップ ん」の魅力は、バリエーション豊かなフードメニュー。パスタ、ハンバーグ、エビドリア、生姜焼き定食など、どれもボリューム満点で家庭的な味わいが人気です。
筆者が注文したのは「ハンバーグ定食」。まるでお母さんがつくってくれたような懐かしい味わいで、鉄板の上にはたっぷりの野菜。付け合わせのサラダも新鮮で、食べ応えは十分。
食後にいただくコーヒーは深いコクがあり、食事をさらに満足感のあるものにしてくれます。
同行した子どもは昔ながらの「ミートソーススパゲティ」を注文。夢中で食べ進め、あっという間に完食してしまいました。
さらに地元出身の友人は人気メニューの「納豆ピラフ」を注文。あまり聞いたことのない意外な組み合わせですが、これが驚くほどマッチしてクセになる味だそうです。
美幌町で長く愛される理由
店主の優しく気さくな人柄も、お店の魅力のひとつ。初めて訪れる人でもどこか懐かしさを感じ、安心できる雰囲気があります。
店舗前には3台ほど停められる駐車スペースがあり、ドライブ途中の立ち寄りにも便利です。
コーヒーショップ ん
- 住所
- 網走郡美幌町仲町1丁目3
- 電話番号
- 0152-72-1974
- 備考
- ※詳しくはお電話でお問合せください。
【栗山町】日出クラシックパーク&Cafe麗燈露(レトロ)
レア車に囲まれる!唯一無二の学校カフェ
栗山町の市街地から車で約10分。廃校になった旧日の出小学校体育館を改装した「日出クラシックパーク」は、昭和レトロな雰囲気漂うカフェと、旧車やレーシングカー、輸入車の展示場が併設されたユニークなスポットです。
飲食すれば入場料不要で楽しめる旧車の展示
通常は見学に入場料がかかりますが、館内の「Cafe麗燈露」でドリンクや食事を注文すれば無料で見学可能。大人はコーヒーを、子どもたちはソフトドリンクを片手に展示車両を見て回れるのが嬉しいポイントです。
体育館いっぱいに並ぶ車は、カーマニアにはたまらないラインナップ。筆者は全然車に詳しくありませんが、それでも圧倒される迫力でした。
ノリノリディスコ音楽とクラシックカーの異空間!
店内は80年代ディスコのミュージックビデオが流れ、木造体育館のレトロな雰囲気と相まって、まるで昭和の世界にタイムスリップしたよう。
壁一面に貼られた来店者の愛車写真からは、車好きの情熱が伝わってきます。
屋外スペースには部品取り用の古い車が並び、車好きの子どもは大喜び。飽きてしまった長女にも店員さんが小さなおもちゃを手渡してくれるなど、温かい心遣いが印象的でした。
車に詳しくない方でも十分楽しめる非日常のレトロ空間です。浸ってみてはいかがでしょうか。
日出クラシックパーク&Cafe麗燈露
- 住所
- 夕張郡栗山町日出230-1
- 電話番号
- 0123-75-2887
- 備考
- ※5月のゴールデンウィーク〜10月末までのシーズン営業です。
※詳しくはお電話でお問合せください。
【定山渓】可楽
創業から半世紀以上!温泉街の古き良きラーメン店
札幌市南区・定山渓温泉街の一角に佇む「可楽(からく)」。老舗のラーメン店で、観光客にも地元の常連にも長年愛され続けています。
赤いのれんをくぐると、そこはまるで昭和にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな空間。小さな店内には常にお客さんの笑い声があふれ、人気ぶりがうかがえます。
看板メニューは醤油ラーメン
筆者が注文したのは看板メニューの「醤油ラーメン」。透き通ったスープはあっさりとしながらも奥深い味わいで、麺は黄色い中太ちぢれ麺。
具材はチャーシュー、メンマ、ネギ、ナルトとシンプルですが、まさに昔ながらの札幌ラーメンそのもの。豚骨と野菜をじっくり煮込んだスープが体に染み渡ります。
家族は塩ラーメンと餃子を注文。餃子は油っこさがなく、ラーメンと同じくあっさりとした中にコクがあり、あっという間に平らげてしまいました。
夏限定のかき氷も人気!
ラーメンで温まった体に嬉しいのが、夏季限定の「かき氷」。昔ながらのかき氷機を使って一つ一つ丁寧に削られる氷は、口に入れるとふんわり溶け、昭和の夏を感じさせてくれます。
小さなラーメン店ながら、子ども用取り皿やフォークも用意されており、家族連れにも優しいお店です。
可楽
- 住所
- 札幌市南区定山渓温泉西3丁目43
- 電話番号
- 011-598-2563
- 備考
- ※詳しくはお電話でお問合せください。
昭和の香りが漂う心あたたかなお店に癒されよう
流行のおしゃれカフェや最新のグルメスポットもいいけど、昭和の香り漂う飲食店にはまた違った魅力があります。
「コーヒーショップ ん」で昔ながらの洋食を味わい、「日出クラシックパーク」で旧車とカフェを楽しみ、「可楽」で老舗のラーメンに舌鼓。
どのお店も長年地元に愛されてきた歴史があり、ただ食事をするだけでなく、懐かしい気持ちに浸れ、気持ちが落ち着く特別な時間を提供してくれます。
ご旅行の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。きっと、心がほっとする“昭和レトロなひととき”が待っています。