
【冬の道東】寒さも忘れる一面の銀世界へ。冬ならではの魅力がいっぱいの道東旅おすすめスポット
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手つかずの雄大な自然が白銀の世界へと姿を変える、冬の道東。流氷や凍結した湖、雪原など、冬ならではの絶景やアクティビティが大きな魅力です。寒さも忘れるほどさまざまな魅力いっぱいの冬の道東を遊び尽くす、おすすめスポットやイベントをまとめてご紹介します。自由に気兼ねなく好きな場所へ行ける一人旅でも、家族や友人と思い出をシェアするグループ旅でも。冬にしかない魅力をぜひ堪能してくださいね。
記事内の情報は2025年11月4日時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
網走流氷観光砕氷船「おーろら」
厳冬期のオホーツク海を覆う流氷を豪快に砕きながら進む、冬の北海道を代表する観光船「おーろら」。網走沖や二ツ岩などの航路を約1時間でめぐります。船上から視界いっぱいに広がる流氷の絶景を堪能でき、船体が流氷を砕くときの振動や音を体全体で感じられるのが魅力です。運が良ければ、流氷の上でくつろぐアザラシや空を舞うオオワシ、オジロワシなどの野生動物に出会えることも。
- 住所
- 北海道網走市南3条東4丁目5-1 道の駅(流氷街道)
- 電話番号
- 0152-43-6000(道東観光開発)
- 備考
- 営業期間:1月20日〜3月31日
荒天時欠航
料金:
大人(中学生以上)/1・3月5,000円、2月6,000円
小学生/1・3月2,500円、2月3,000円
特別席(2階客室前方)500円
流氷砕氷船ガリンコ号
紋別発・赤い船体が白銀の世界に映える「ガリンコ号」。船首についた巨大な2本のドリル(アルキメディアン・スクリュー)で豪快に流氷を砕きながら進むのが特徴で、氷を砕く音と振動を全身で体験できます。先述の「おーろら号」が船の重みで氷を砕く方式であるのに対し、ガリンコ号はスクリューで氷を砕くのが大きな違いです。
例年1月下旬から3月上旬にかけて流氷クルーズが行われ、流氷を間近で観察できます。流氷が接岸する2月中旬頃は、流氷が厚くなりダイナミックな体験が期待できますよ。
2021年には、バリアフリーに対応した新造船「ガリンコ号Ⅲ IMERU」が就航。2004年には「流氷とガリンコ号」として北海道遺産に登録もされています。
- 住所
- 北海道紋別市海洋公園1
- 電話番号
- 0158-24-8000(オホーツク・ガリンコタワー株式会社)
- 備考
- 営業期間:2026年1月16日〜3月31日
荒天時欠航
乗船料金:
大人(中学生以上)/1・3月5,000円、2月6,000円
小学生/1・3月2,500円、2月3,000円
服装のポイント
外のデッキに出ると、冷たく強い風にさらされるので、風を通さないダウンジャケットやコート、マフラー、手袋、ニット帽などでしっかり防寒が必須です。風が強い日はデッキで傘がさせないため、フード付きの上着が便利ですよ。また、雪や濡れた床で滑りやすいので、滑りにくい靴やブーツがおすすめです。
ジュエリーアイス
豊頃町にある大津海岸で、厳冬期に見られる「ジュエリーアイス」。十勝川の氷が海に流れ出て、波にもまれることで角が取れて丸くなり、海岸に打ち上げられます。高い透明度を持つ氷が朝日や夕日を受けてきらきらと輝く様子が、宝石(ジュエリー)のように見えることから名付けられたそう。
冬の時期にしか見られないこの神秘的な光景を求めて、国内外から多くの写真家や観光客が訪れます。例年1月中旬から2月下旬頃の最も冷え込む時期に見ることができますが、その年の天候に左右されるので、「見られたらラッキー」という気持ちで訪れてみてくださいね。
早朝の朝日が昇る時間帯が最も美しく輝くといわれていますが、厳冬期の早朝は気温が非常に低くなるため(体感温度が-25℃以下になることも!)、十分な防寒対策が必要です。
- 住所
- 北海道中川郡豊頃町大津元町
- 電話番号
- 015-578-7202(豊頃町観光協会)
流氷ウォーク
専用のドライスーツを着用して、海に浮かぶ流氷の上を歩く冬限定の貴重なアクティビティ「流氷ウォーク」。世界自然遺産である知床半島のウトロ地区で体験できます。
知床の自然体験ツアーを企画・運営する「シンラ」では、1997年から「流氷ウォーク」を始め、毎年2月上旬から3月下旬にかけて開催されています。濡れることなく流氷の上を歩いたり、海に浮かんだりと、氷を間近に感じられる体験ができますよ。専用のドライスーツは水に浮くため、泳ぎが苦手な人でも安心です。
一面が白い流氷に覆われた非日常的な景色の中を散策したり、運が良ければオオワシやオジロワシといった野生動物を観察できることも。経験豊富なガイドさんが同行し、流氷の状態を常に確認しながらツアーを進行してくれます。家族や友人と一組だけで楽しめる貸切プラン(1日1組限定)も用意されており、団体ではなくプライベートに楽しみたいという方におすすめです。
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町ウトロ西187-8
- 電話番号
- 0152-22-5522
- 営業時間
- 流氷ウォーク:6:30(〜3/15)、9:30、13:00、15:30発(所要時間1時間半)
- 定休日
- 期間中(2月1日〜3月31日)無休
- 備考
- 参加料金:
2/1〜3/8:8,000円、3/9〜3/31:7,500円
流氷ダイビング
知床半島(ウトロ、羅臼など)をはじめとするオホーツク海沿岸で、流氷の下に潜り、神秘的な冬の海中世界を体験する「流氷ダイビング」。幻想的な光景や生き物を観察し、非日常を味わえる特別なダイビングです。
羅臼町を拠点とする「知床ダイビング企画」では、流氷が羅臼に接岸する2月から3月中旬頃に「流氷ダイビング」を開催しています。クリオネやクラゲなど、日によってさまざまな生物に出会える可能性がありますよ。流氷の状況は天候や気圧配置に大きく左右されるため、詳細は要問い合わせ。対象者は初心者以上が原則とされていますが、ドライスーツでのダイビングに慣れている方におすすめです。
- 住所
- 北海道目梨郡羅臼町麻布町50
- 電話番号
- 0153-88-2909
- 営業時間
- 流氷ダイビング期間について要問い合わせ
- 定休日
- 不定休
- 備考
- 冬季ダイビング料金:
1ダイブ18,150円、2ダイブ20,900円
(ガイド、タンク、腰ウェイトレンタル、保険、施設利用料含)
阿寒湖氷上フェスティバル ICE・愛す・阿寒「冬華美」
阿寒湖で毎年開催されるイベント「阿寒湖氷上フェスティバル ICE・愛す・阿寒『冬華美(ふゆはなび)』」。凍結した阿寒湖の氷上を会場に、-20℃にもなる澄みきった空気の中で、さまざまなイベントが楽しめます。
メイン会場で行われる夜のイベントの見どころは、毎晩20時頃から凍った湖の上で打ち上げられる花火。澄んだ冬の夜空に咲く大輪の花火を楽しむことができますよ。他にもアイヌ民族による魔除けの舞などの幻想的なステージ、氷で作られた滑り台、甘酒やホットミルク、揚げたてのわかさぎの天ぷらなどグルメも。
日中は隣接エリアでスノーモービルやバナナボート、わかさぎ釣り、四輪バギー、天然氷のスケートリンクなど、冬ならではのアクティビティが楽しめます(有料・内容変更の場合あり)。
開催概要
阿寒湖氷上フェスティバル ICE・愛す・阿寒「冬華美」
◯日時 2026年2月1日(日)~3月2日(月)19:45~20:30開催(花火の打ち上げは20:00~)
◯会場 阿寒湖温泉街・阿寒湖氷上特設会場
◯入場無料
※イベント期間終了後も花火の打ち上げのみ3/3~3/16まで開催(その期間中は氷上には上がることはできません)
〈問い合わせ〉0154-67-3200(阿寒観光協会まちづくり推進機構)
ひがしもこと乳酪館
大空町にある「ひがしもこと乳酪館」では、地元産の新鮮な牛乳を使ったチーズや乳製品を製造・販売しています。
おすすめは地元で生産されたチーズがふんだんに使われた「4種のチーズピザ」(イートイン1,100円、テイクアウト1,080円)。ゴーダ・チェダー・カマンベール・モッツァレラの4種類のチーズと生地の相性が抜群です。他にもさまざま種類のナチュラルチーズや、桜の木のチップで燻したスモークチーズなど、ギフトにもおすすめのチーズが購入できます。
また、ガラス越しにチーズの製造工程を無料で見学できるほか、世界中のチーズについてコンピューターで学べるコーナーも。有料の「手づくりバター教室」も開講しているので、時間が許す方は予約の上、こちらもおすすめです。
- 住所
- 北海道網走郡大空町東藻琴409-1
- 電話番号
- 0152-66-3953
- 営業時間
- 9:00〜17:30
- 定休日
- 月曜日(11〜4月は月曜日、火曜日)
道の駅 メルヘンの丘めまんべつ
国道39号線沿いに位置し、広大な畑や網走湖の景色を楽しめる「道の駅 メルヘンの丘めまんべつ」。黒澤明監督の映画『夢』のロケ地として有名になった「メルヘンの丘」に隣接しており、四季折々の美しい風景を眺めることができます。広大な丘陵地と7本のカラマツが並ぶ絵本のような風景が広がる「メルヘンの丘」は、冬も撮影スポットとして人気。美しい夕日を眺めるのもおすすめですよ。
名物は、地元産の完熟トマト「桃太郎」を使った無添加のトマトジュース「鬼たいじ」。桃太郎が鬼を退治するという昔話にちなみ、健康を願う気持ちが込められているのだとか。塩などを一切加えていない、トマト本来の甘みと酸味を味わえるストレートジュースをぜひ味わってみて。
他にも旬の野菜や乳製品、しじみ製品、さくら豚関連商品などの特産品や、ソフトクリームも人気です。フードコートでは大空町のさくら豚を使った豚丼など、食事も楽しめますよ。
- 住所
- 北海道網走郡大空町女満別昭和96-1
- 電話番号
- 0152-75-6165
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 定休日
- 無休
おすすめ!道東のおみやげピックアップ
カニ
道東では、主に9月〜12月頃に釧路や白糠で毛ガニが水揚げされるほか、オホーツク海沿岸で水揚げされるタラバガニも4月〜6月、11月〜2月が旬とされています。鮮度を保つために、茹でたものが冷凍で売られていることが一般的。
主な販売所:海産物取扱店、道内各空港など
丹頂鶴の卵
国立公園釧路湿原の丹頂鶴の卵をモチーフに作られた「丹頂鶴の卵」(5個入810円・10個入1,620円)。黄身に見立てた白あんをカステラ生地で包み、ホワイトチョコレートでコーティングした卵型のお菓子です。
主な販売所:釧路空港など
流氷DRAFT
流氷を仕込み水に使用した発泡酒「流氷DRAFT」(オープン価格)。天然色素のクチナシで着色された鮮やかなブルーが特徴で、オホーツク海をイメージしています。苦味が少なく、すっきりとした爽やかな飲み口で、ビールが苦手な方でも飲みやすい味わい。「SNS映えする」として人気のお土産です。
主な販売所:道の駅 流氷街道網走、女満別空港など
元祖オランダせんべい
「せんべい」という名前でありながら、しっとりとしていてやわらかい独特の食感が特徴の「元祖オランダせんべい」(4枚入280円)。製造元の「端谷菓子店」は、1965年頃に製造を始め、根室伝統の味を現在も守り続けています。
主な販売所:道の駅 スワン44ねむろ、中標津空港など
シレトコドーナツ クマゴロン
中標津町発の洋菓子ブランド「シレトコファクトリー」が作る、穴からクマのキャラクターが顔を出す可愛らしいドーナツ「シレトコドーナツ クマゴロン」。揚げずに蒸し焼きにすることで、しっとりとしたパウンドケーキのような食感に仕上げられています。
地元中標津町の新鮮な牛乳や、自社養蜂のはちみつ、手作りの塩生キャラメルなど、北海道の素材が使われており、お土産にぴったり。ドーナツの真ん中からひょっこり顔をのぞかせる“クマゴロン”は、ひとつひとつ表情が手描きで、それぞれ異なる可愛さを楽しめます。
主な販売所:ジェラートシレトコ、新千歳空港など
冬の道東旅行を楽しもう
道東の冬の旅は、流氷をはじめとした雄大な自然を満喫できるのが魅力です。雪や寒さに慣れていない方は自動車の運転や路面状況、公共交通機関の運行状況、また、滞在時の天気予報や服装の確認など、注意も必要ですが、しっかりと準備をして冬ならではの道東の旅を満喫してくださいね。

