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【小樽編】港町でノスタルジー感じる「一人旅」おすすめスポット

【小樽編】港町でノスタルジー感じる「一人旅」おすすめスポット

「行ってみようかな?」と思ったらすぐにでも行けるのが、一人旅の魅力。荷物も少なく身軽にすれば、心も体も軽く、気分赴くままに好きな場所へ行けちゃいます。

そんなふうに道内を一人旅するときに訪れたい場所をまとめた「一人旅」おすすめスポットシリーズ、今回は小樽編です。歴史的建造物が今も残る小樽へ、リフレッシュする旅に出かけましょう。

記事内の営業時間、価格等は2025年6月20日時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

JR小樽駅


1934(昭和9)年建築・道内最古の鉄骨鉄筋コンクリート造りの駅舎は、レトロなムードを残しており、撮影スポットとしても人気です。昔ながらの駅のホームはアナログ時計など、趣たっぷりで出迎えてくれます。


小樽に縁がある石原裕次郎さんにちなんだ「裕次郎ホーム」こと4番線は、特に昭和の香りが色濃く残り、まるで映画のセットのよう。


改札口と正面入り口には地元の北一硝子が寄贈したというランプが吊り下げられています。​こんなレトロな雰囲気の駅から始まる一人旅、タイムスリップしたかのような気分が味わえる場所がまだまだありそうで、スタートからワクワクします。

ちなみに、JR小樽駅から小樽運河までは徒歩10分。街の中心部に代表的な観光スポットが集まっているので、小樽への旅はJRを利用し、現地で徒歩移動がおすすめです。


JR小樽駅

住所
北海道小樽市稲穂2丁目22-15
電話番号
0134-22-0771
営業時間
みどりの窓口 7:00〜20:00
定休日
なし

運河公園


昔ながらの風景が残る運河公園は、国の重要文化財として指定されている旧日本郵船株式会社小樽支店の目の前の公園です。運河が船入澗(ふないりま、船を係留するための堀)として使われていた当時の姿が残るエリア・北運河沿いにあります。フォトジェニックな撮影スポットをめぐる旅の途中で休憩に訪れるのがおすすめ。

園内には明治・大正の石造りの倉庫を再利用した子ども向けの遊具棟や、ベンチやテーブルが置かれた休憩棟も。公園の中央には当時の「船入澗」をモチーフにした噴水池があり、暑い日も涼やかな雰囲気です。普段は静かな公園ですが、お盆には先祖供養の灯籠流しのイベントが開催され、賑わいます。幻想的なイベントをのぞいてみるのも良いかもしれません。


運河公園

住所
北海道小樽市色内3丁目6
電話番号
0134-32-4111(小樽市産業港湾部港湾室港湾業務課)
営業時間
トイレ棟・遊具棟・休憩棟9:00〜17:00(冬季閉鎖)

ルタオ運河プラザ店


「運河プラザ」として観光情報の発信や土産物の販売をしていた旧小樽倉庫南側は2024年10月に洋菓子店ルタオの店舗としてオープンしました。


特徴は、歴史的な木骨石造の創りを活かしたレトロな雰囲気の中で、ルタオ初のバー営業がされていることです。夜限定の〆スイーツやペアリングカクテルで、素敵な夜を過ごせます。おすすめは「ベリーヴァニーユ」(2,000円)。苺とラズベリーの華やかさに、濃厚なバニラがたまらない夜限定パルフェです。ペアリングカクテルは「テキーラサンライズ」(1,100円)がおすすめ。


2025年3月には新たにカフェがオープン。小樽・後志の厳選食材を使用した料理やスイーツが楽しめます。おすすめは「北島豚ワインポークのトマトクリーム生パスタ」(単品1,650円、セット+220円〜)。きめ細やかでまろやかな甘みが特徴の余市町産の「北島豚」をトマトソースと合わせ、ルタオオリジナルの生パスタ麺との相性も抜群の一品です。


ルタオ運河プラザ店

住所
北海道小樽市色内2丁目1-20
電話番号
0134‐64‐1001
営業時間
[一番庫]
フリースペース 10:00〜22:00
テイクアウトコーナー 10:00〜22:00(L.O.21:00 )
バーコーナー 13:00‐22:00(L.O.21:00 )
※パルフェ、カクテルは18:00〜
※バーはワンオーダー制
[二番庫]
SHOP 10:00〜18:00
[三番庫]
CAFE 10:00〜18:00(L.O.17:30 )
※フード提供時間 11:00〜14:00
定休日
なし
備考
季節により営業時間変動の場合あり

小樽運河


1923(大正12)年に完成し、北海道の玄関口として多くの物資が運ばれた小樽運河。水面に映る石造りの倉庫群がロマンティックな雰囲気で、多くの観光客で賑わいます。


散策路沿いにある63基のガス灯には夕暮れ時に柔らかい光が灯ると同時に倉庫群もライトアップされ、あたたかな雰囲気に。倉庫群はレストランなどに再利用されているので、運河散策中の休憩スポットには困りません。


小樽運河の定番撮影スポット・浅草橋から、運河クルーズ乗船場所に近い中央橋にかけては、木骨石造(もっこついしづくり)の倉庫が建ち並びます。防火性が高いことから火事の多かった小樽の倉庫で用いられるようになったというこの構造。当時の知恵と工夫が感じられます。


小樽運河

住所
北海道小樽市港町5
電話番号
0134-32-4111(小樽市産業港湾部観光振興室)
営業時間
散策自由

北のウォール街


色内大通や堺町通りと日銀通りが交差する界隈は、昭和初期まで銀行、商社、海運会社、大商店などが軒を連ね、北海道一の経済繁栄を誇っていた場所です。世界金融の中心地、ニューヨークのウォール街をなぞり、「北のウォール街」と呼ばれていました。


2022年に国の重要文化財に指定された「旧三井銀行小樽支店」は、1927(昭和2)年に竣工した銀行建築です。天井にプロジェクションマッピングが上映される時間帯も。

最盛期には25行もの銀行が活躍し、「北日本随一の経済都市」とも呼ばれていた小樽。石膏飾りが施された天井や大理石のカウンターなどからは、栄華時代を象徴する銀行建築ならではの重厚さが感じられます。


旧三井銀行小樽支店

住所
北海道小樽市色内1丁目3-1
電話番号
0134-31-1033
営業時間
[5~10月] 9:30〜17:00
[11~4月] 10:00~17:00
※入場は閉館30分前まで
定休日
[5~10月] 第4水曜日、[11~4月] 毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
備考
入館料:一般500円、大学生400円、高校生300円、小・中学生200円

1922(大正11)年に三菱銀行小樽支店として建てられた建物を活用した「小樽運河ターミナル」には、「ぱんじゅう」で知られる「桑田屋本店」、ワインやお土産等を販売している「小樽バイン」など小樽にちなんだお店が。100年経ってもなお威厳を保ち続ける歴史的建造物から、当時の面影を感じ取りましょう。


小樽運河ターミナル

住所
北海道小樽市色内1丁目1-12
電話番号
0134-22-7774(北海道中央バス色内営業所)
営業時間
9:00~19:00(イベント等で変動あり)
定休日
なし

お散歩が楽しいエリア【堺町通り】


「メルヘン交差点」から、かつて「北のウォール街」と呼ばれた色内大通周辺へ向かって約900m伸びるのが堺町通り。みやげ店や飲食店がぎっしりと集まる楽しいエリアです。明治〜大正〜昭和に建てられた歴史的建造物が多く立ち並び、小樽の代表的な観光エリアとして多くの観光客で賑わうこの通りを散策して、小樽らしいガラス製品や食を楽しんでください。ぜひ立ち寄りたいおすすめのお店をピックアップしてご紹介します。

小樽キャンドル工房


国内外のさまざまなキャンドルとキャンドルクリップを扱う「小樽キャンドル工房」。ヨーロッパの伝統的な製法で作る色とりどりのキャンドルを見ているだけでも楽しいお店です。1912(明治45)年築の倉庫を利用した店内には、200点以上のキャンドルが所狭しと並べられ、品揃えは国内最大級。ティーライトキャンドルを灯すと小樽運河の景色が浮かび上がるオリジナルのキャンドルホルダー(1,870円)や季節の限定キャンドルも。

キャンドル手作り体験ができるワークショップは予約不要で毎日開催しているので、旅の思い出に自分だけのキャンドルをぜひ持ち帰って。


小樽キャンドル工房

住所
北海道小樽市堺町1-27
電話番号
0134-24-5880
営業時間
10:00〜18:00
定休日
12月31日、1月1日

かま栄工場直売店


小樽の人気かまぼこ店「かま栄」。こちらの工場直売店ではすり身の成形作業など、かまぼこの製造過程を無料で見学することができます。特に10:00〜11:30ごろ作業が活発になるため、この時間を狙っていくのがおすすめです。

「パンロール」(1個248円)は1962(昭和37)年に「かま栄」の社長が発明した、オリジナル商品。揚げたての美味しさをその場で味わうことができます。すり身にチーズが練りこまれ、パンで包んで揚げた「パンドーム」(1個280円)は工場直売店限定なので、必食です。ギフトボックスや箱詰め商品も多数あるため、ここでお土産をチェックするのも良いですね。


かま栄工場直売店

住所
北海道小樽市堺町3-7
電話番号
0134-25-5802
営業時間
9:00〜19:00
定休日
1月1日

小樽の新鮮魚介を味わおう


近海でニシンやウニ、シャコなどが獲れることで知られる小樽。そんな新鮮な魚介類が集まる小樽に来たら、最高の形で調理してくれるお店に行きたいですよね。おひとり様でもとっておきの地ものがたっぷり食べられる、おすすめのお店をご紹介します。

魚真


魚の目利きが選んだ新鮮な魚介を、寿司・焼き・天ぷらなどでリーズナブルに味わえるのが「魚真」(うおまさ)です。ネタもシャリも大きく満足感たっぷりの「魚真握り」(3,800円)。上品な味の土瓶蒸し付きでこのお値段です。

じゃがいもにチーズやウニをトッピングしたグラタン風の一品料理「魚真焼き」(950円)など、お酒の肴になる料理も多数。おひとり様でもふらりと入りやすいカウンター席、テーブル席のほか、個室も完備され、地元客にも定評のあるお店です。


魚真

住所
北海道小樽市稲穂2-5-11
電話番号
0134-22-0456
営業時間
12:00~14:00、16:00~21:00(L.O.20:15)
定休日
日曜日

洋食屋マンジャーレ TAKINAMI


明治時代の木骨石造倉庫をモダンに改装したお店、「洋食屋マンジャーレ TAKINAMI」。落ち着いたおしゃれな雰囲気の中で、小樽・後志産の海の幸や山の幸をたっぷりと使用した洋食が楽しめます。


メニューは、小樽の魚介をたっぷりと使用した名物の「パエリア」(2人前4,300円)が一番人気。また、ミルクやクリームと魚介の出汁がベースとなった後志生まれのソウルフード「しりべしコトリアード」は後志管内の洋食店で提供されるご当地スープです。「洋食屋マンジャーレ TAKINAMI」では、ニシン漁中はニシンを燻製にして添えるそう。スモークの香りとクリームの風味に、ホタテとタラのムースが彩りを添え、絶品に。「しりべしコトリアード」(1,950円)

オーナーが厳選した世界各国のワインや地元のお酒も楽しめ、お酒が好きな人にはぴったり。風情ある洋食レストランで、小樽ならではの魚介の美味しさをぜひ味わってください。


洋食屋マンジャーレ TAKINAMI

住所
北海道小樽市色内2丁目1-16
電話番号
0134-33-3394
営業時間
11:30〜14:00、17:30〜21:30(L.O.20:00)
定休日
水曜日、木曜日

【一人旅おすすめ宿】Otaru Tap Room – Craft Beer & Hostel


築120年の古民家をリノベーションし、1階は地元小樽のクラフトビールが立ち飲みできるビアバー、2階はホステルとして利用できる「Otaru Tap Room – Craft Beer & Hostel」。「泊まれるビアバー」がコンセプトで、宿泊客はビール1杯無料です。ビアバーは15時オープン。地元客や観光客との交流も楽しみながら、昼飲みができちゃいます。

木のぬくもりが感じられるアットホームな建物の中に、ドミトリータイプや個室タイプの客室があり、一人旅でも気軽に利用が可能。調味料や食器、調理器具も揃えるシステムキッチン付きリビングルームもあり、まるで自宅のように過ごすことができます。老舗温泉宿をチョイスするのももちろん良いですが、身軽な一人旅ではこんな最新ホステルを選んでみるのも、おすすめです。


Otaru Tap Room – Craft Beer & Hostel

住所
北海道小樽市色内2丁目4-8
電話番号
080-9613-3285
営業時間
チェックイン16:00、チェックアウト11:00
備考
ドミトリー素泊まり3,300円〜、ツイン素泊まり4,800円〜

歴史に触れ、ロマン感じる一人旅を


石畳の路地、栄華の時代の面影を伝える歴史的建造物など、独特のノスタルジーが感じられる小樽。気の向くままにお散歩し、疲れたらリノベーションカフェで一休み…と、一人旅におすすめの場所です。自分の足でたくさん歩いて散策すれば、ここだけの思い出ができるはず。

今度の休日はレトロな港町・小樽へ、ぜひお出かけしてください。


この記事を書いたモウラー

モウラー

maiko

札幌在住のライター。
毎日がもっと楽しく、週末がもっと楽しみになるようなお出かけ情報を中心にお届けします。
一児の母で絶賛子育て中。