
【連載VOL.73】KOREA DO?ソウル編【歴史的な瞬間がここに!3年ぶりに全員集結のBTS復帰ライブ】
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カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週からは、新しく北海道新聞社ソウル支局に赴任した 竹中記者のコリア通信です。
世界中からアーミーが集結!
3月21日夜、ソウル市の中心部・光化門(カンファムン)広場は歴史的な瞬間を迎えました。
世界的な人気を誇る韓国の男性音楽グループBTSが復帰ライブを開いたからです。兵役を終えたメンバー7人全員がそろってファンの前に姿を現すのは約3年半ぶり。北海道を含め世界各地から、アーミーと呼ばれるBTSファンが集結しました。
皆さんご存じとは思いますが、BTSは2013年にデビューした音楽グループです。ヒップホップを基盤にポップやR&Bなど多様な音楽性を持ち、若者の悩みや社会問題などをテーマにしたメッセージ性の強い楽曲で支持を集めました。英語曲もヒットし、米国ビルボード1位を獲得するなど日本を含め世界に活躍の場を広げています。
ライブ当日は朝鮮王朝の王宮「景福宮(キョンボックン)」前の光化門広場にステージを特設し、2万2千人分の観客席を用意。南北1.2キロの区間で交通規制し、街中に巨大なコンサート会場が出現しました。
警察当局は会場周辺に最大26万人のファンが集まると推計しました。2002年のサッカーW杯日韓大会の街頭応援では25万人が集結したため、それを上回る過去最大規模のイベントになるとの予想でした。
ただ、ソウルでは22年10月に繁華街の梨泰院(イテウォン)に群衆が詰めかけ、根室出身の女子留学生を含めて159人が死亡する雑踏事故が発生しました。それだけに当局は警戒を強め、当日は警察官7千人が投入されました。自治体や消防職員らを含めると1万5千人態勢で警備に当たりました。
会場周辺の通りには複数のゲートが設置され、手荷物検査やボディーチェックが行われました。混雑を防ぐために通行人は常に歩き続けるように警察官から指示が飛び、バリケードによって観客席には近づけませんでした。
いよいよ午後8時、ライブが始まり、待ちかねたファンの前にメンバーが姿を現します。
ライトアップなどの演出で光り輝く舞台。
リーダーのRMさんが英語で「戻ってきたよ」とあいさつすると、会場のボルテージは最高潮となりました。
新曲やヒット曲が次々と披露され、約1時間のライブがあっという間に終わりました。
私はライブが始まる瞬間までは観客席の近辺を歩き回っていましたが、混乱を避けるため、光化門広場にほど近いオフィスビルの8階に入る北海道新聞ソウル支局でネットフリックスの生配信を見守ることにしました。
会場そばなので、配信よりも先にファンの大歓声が聞こえてくるなどライブ感も少し味わえました。ネットフリックスの生配信は1日間で世界1840万人が視聴したといいます。
ライブ後の混乱もなく、ソウル市によると、会場と周辺に集まった人は計約4万人でした。ファンの中にはライブ後にごみ拾いをする人の姿も見られ、「BTSに迷惑をかけたくない」という思いが伝わりました。
一方で、当初の予想とはかけ離れた集客で「過剰警備ではないか」との指摘やソウル中心部で大規模な交通規制を行ったことへの市民の不満があったことも事実です。
良くも悪くも世界中から関心を集めたビッグイベントでした。
今後、BTSは日本を含めワールドツアーを行いますが、各地でどのような盛り上がりを見せるのか。アーミーでなくとも、気になるところです。

